私はある 派!
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今から10年以上前になりますが、学生時代は何度もありますね。
今回はその中でも一番派手にやらかしたヤツをご紹介したいと思います。
お題の 『あと5分』 とは少々シチュエーションが異なりますが・・・
それをやらかしたのは私が大学二回生のとき。京都の大学だったのですが、私は神戸から通ってました。
大学のイベント準備のため、滋賀県にある瀬田駅 (JR琵琶湖線で京都駅から5駅) に集合で打ち合わせをしていたのですが、当時、私はコンビニの夜勤のアルバイトをしていて、その日はちょうど夜勤明けでした。
神戸駅で新快速の最後尾の車両に乗り込み、大阪駅まで約25分立ちっぱなし。
で、大阪で他の乗客がほぼ入れ替わるのに合わせて座席を確保し、乗換予定の山科駅 (京都駅から大津方面へ一駅) までの約35分の仮眠となったわけですが・・・。
あらかじめアラーム機能を仕込んでおいた携帯電話がポケット中で振動するので目を覚まし、車外の見慣れた景色から、京都の手前であることを確認し、『あと5分ほどで乗り換えだな・・・』 とぼんやり考えたのですが、次に気が付いた時、異変が起きていました。
つまり、右手は一面の湖 (恐らく琵琶湖)、左手は山。『ここ何処!?』 軽くパニックになったところで、右手がわの風景が20~30戸ほどの集落に切り替わり、その集落の中にあるコンビニがやたらと存在感を放っているのを見て、『これはエライところに来てもうたで』 と思いました。
寝過ごしてしまった事はもう充分に認識していたのですが、問題は今いるところが何処なのか。
おおよその現在地を割り出そうと電車に乗り込むところまで記憶をさかのぼります。
JR西日本の、私が乗り込んだ西は兵庫県姫路駅を出発し、東は滋賀県敦賀駅までを結んでいるラインは、途中、京都府山科駅で、琵琶湖の南岸を走るライン (琵琶湖線 (東海道線)) と西岸を走るライン (湖西線) とに分れるのですが、私の乗り込んだ12両編成の新快速電車は、京都駅で前8両と後ろ4両とに分離し、前8両は琵琶湖線米原行き、後ろ4両は湖西線近江今津行きでした。
そこまで考えて 『どうせ、山科で乗り換えるから』 と思って後ろ4両に乗り、寝過ごした結果、集合場所の琵琶湖を挟んだ対岸に来てしまった事に気づきました。
「間もなく、北小松、北小松です」
車内アナウンスで、次の駅が何処か分かったので、車内にある路線図を確認し、今いるのが琵琶湖西岸のほぼど真ん中であることが分りました。
北小松駅でいったん下車。時刻はAM8:50くらい。待ち合わせの時間には到底間に合いませんが、おおよその到着予定時間を確認するため、時刻表を探し、そして衝撃。
この時間帯、京都方面の電車は一時間に一本。次は9:20くらいまでありません。
更に、来るときは完全に眠ってしまっていたので、北小松から山科までの乗車時間が分らない (当時の携帯では、時刻表検索なんて事はできませんでしたので)。
あきらめて友人に情けない報告をすることに。
あづま:ごめん寝過ごしてもうた。
友 人:ん。分った。で、何時くらいに着くん?
あづま:ゴメン。分らへん。
友 人:は?何言うてんねん?今どこや?
あづま:北小松いう所。
友 人:何処、それ!?
あづま:湖西線の真ん中ら辺。
友 人:えらい遠くまで行ったなぁ~。
あづま:次の電車が9:20に来るんやけど、こっから山科までどれくらいかかるか分らへんから。
友 人:琵琶湖泳いで渡ったほうが早いんちゃうか?
あづま:さすがにそれは無いやろうけど。
友 人:とにかく分った。先行っとくから、瀬田着いたら電話して。
友人への連絡が済んだところで、せっかくなので駅舎を探索してみることにしましたが、まぁ、予想通りと言いますが、自動改札になっていることもあってか、駅は無人 (駅員はもちろんのこと、私以外の乗客もいなかった)。
12両編成の車両が停車できるよう、長めのプラットフォームがただ真っ直ぐ伸びていて (自販機も何もなかったので、端から端まで障害物なしで見通せます) これと言って見所がなく、次の電車が来るまでの約30分、暇を大いに持て余すことに・・・
結局、瀬田駅に着いたのは、集合時間に1時間以上遅れて10時10分。
その後しばらく、この北小松行きは、仲間内、特に女性の間では 『あづまの傷心旅行』 として、私をいじる時の格好のネタとなってしまったのでした。