遠野放浪記 2014.08.23.-03 いつか出会うもの | 真・遠野物語2

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この街で過ごす時間は、間違いなく幸せだった。

御社から附馬牛のメインストリートが遥か遠くに見えている。今日はあの道を通り、大勢の人がこの地に訪れるのだろうか。


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そろそろ元の道に戻ることにする。

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御社を見下ろす土手の上には、立派な厩舎を備えた大きな家が立っている。御社の管理も任されているのだろう。

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他には何か珍しいものは無いかと、大袋集落をうごうごと歩き回る。

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石造りの古い蔵などが今でも残り、時代の変化においても価値が変わらないものがあるということを実感する。

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空はかなり明るくなって来た。もう雨が降りそうな気配も感じられないし、祭が始まるまでには晴れてくれそうだ。

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何時の間にか、俺は全く人の気配が無く建物も無い街外れの道に迷い込んでいた。

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緩やかな上り坂が暫く続き、俺は途中からパティを押して歩いていた。

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いったいこの道は何処に続いているのだろう、と考えながら歩いて行くと、その先には何と菅原神社があった。普段、荒屋側から神社を訪れることが多いが、神社の前を通り過ぎる道には進んだことがなかった。今回はその道を逆から来たことになるわけだ。

またひとつ空白が埋まり、少し嬉しくなった。