遠野放浪記 2014.08.22.-15 超大物 | 真・遠野物語2

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この街で過ごす時間は、間違いなく幸せだった。

今日は日暮れ後、菅原神社の宵宮が執り行われる。しかしそれまでにはまだかなり時間があるので、俺はふるさと村の休憩所に行って日記を書いたりしながら時間を過ごすことにした。


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ふるさと村には旅人が自由に書き込めるノートがあり、今流行りのザシキワラシやカッパなどのイラストが描かれていた。

俺には絵心というものが無いのだが、あればこんな風に足跡を残すことも出来るのに。

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中にはこんな超大物からのメッセージまで残されていた。

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2時間程ゆっくりしただろうか、ふと日の光が入って来なくなったと思い外を見ると、いつの間にか黒い雲が空を覆い始めていた。

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もしかしたら、またひと雨来るのかもしれない。降られる前に附馬牛に戻ろうとふるさと村を後にし、再び北へ向けて走ったが、その間にも空はどんどん暗くなって行く。

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夕暮れが近いこともあるが、附馬牛の街には早くも明かりが灯り始めていた。

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雨に降られても良いようにまたバス停にでも腰を落ち着け、暗くなったら菅原神社を目指して出発しよう。

尤も、土砂降りにでもなったらその時に動けるかどうかが心配だが……。