遠野放浪記 2014.08.21.-10 続・夜の早池峰神社 | 真・遠野物語2

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この街で過ごす時間は、間違いなく幸せだった。

深夜の早池峰神社探索もそろそろ切り上げだ。

結局、境内には明日の朝まで誰も来ないだろうと考え、山門の軒下で夜を過ごさせていただくことにした。


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夜の水場の仁王様。

今、この顔を見たら何故だか安心した。

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再び真っ暗闇の中を歩き、黒門をくぐって杉並木に出る。

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灯りひとつないのは同じなのだが、黒門の向こう側とこちら側では空気が違う。

微かに、止まっていた時間が再び動き出したかのようだ。

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杉並木は一本道、暗闇の中でも迷うことなく山門に戻って来た。

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鳥居の外側も、暗黒そのものだ。最早この先の世界は全て闇に飲まれてしまったかのように。

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明日も朝早い。今日は軽く晩ごはんを済ませ、休むことにしよう。

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今晩も持参した缶つまシリーズから適当に引っこ抜く。

真っ暗なので何が出たのかわからなかったが、よく目を凝らしてみると「牛タン焼き スタミナ源 塩焼のたれ味」と書いてある。

真っ暗なので食べている実感もあまりなかったが、パンチが利いた味で大変俺好みであった。

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こんな感じで、最初はどうなることかと思った一日も無事に終わった。

長かったような、あっという間だったような一日だった。気付けば俺の夏休みも、もう終盤に突入しようとしている。

明日は早池峰の番人・前薬師に挑戦するつもりだ。予定が大幅に遅れたが故に、その後何処まで先へ行けるのかは行ってみないとわからないが、きっと神様が俺を最適な場所まで導いてくださることだろう。