遠野放浪記 2014.08.19.-10 主流 | 真・遠野物語2

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この街で過ごす時間は、間違いなく幸せだった。

川一本隔てれば、其処はバスも通る附馬牛の目抜き通りである。附馬牛の中心街やふるさと村がこの先にあるため、車も意外にたくさん通る。


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他にも小さな道は幾つもあるが、集落の奥のさらに先に、何があるのかはわからない。

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猿ヶ石川の様子は、やはり市街地とは全く違う。今日は比較的流れが穏やかだが、上流で少し雨が降れば途端に荒々しい流れが牙を剥く。

一日として、一ヶ所として同じ表情をしていないのが、川の魅力であり美しさであり、恐ろしさである。

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川の向こう岸には見覚えのある風景が広がっている。懐かしい、本当に懐かしい。

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左岸の集落はそれ程大きくない。何軒かの家が、森を背負うようにして点在しているだけだ。

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しかし、消防団の詰め所がこちら側にあるので、やはり此処が安居台の中心として機能しているのであろう。

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このカーブを曲がると、景色は途端に賑やかになる。

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遠野最北の観光施設、遠野ふるさと村に到着した。

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このバス停には何度か世話になった。Z氏(仮名)との出会いは学生時代の旅の中でも指折りの思い出である。

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ふるさと村を過ぎると、間もなく附馬牛の中心街に辿り着くが、旅人が立ち寄って行くような場所は此処から先にはもうない。いよいよ遠野の原風景へ突入して行くのである。

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ゆるりと過ごせる場所は此処が最後になるだろう。まだ日が高く外は暑い時間帯だ。少しばかり、日が傾くまで休憩して行くことにした。