日が高くなるに連れて雲は晴れ、夏の濃い青空が北関東の大地を照らした。
山里も田園も、絵画のようにくっきりとした美しいコントラストを地上のキャンバスに描き出している。
益々その緑と青は濃くなり、じりじりと気温が上がりつつある朝の日差しを反射して鈍く輝いている。
二本松の小さな街と六角川に出迎えられる。福島以南の車窓では、とても好きな風景のひとつだ。
街外れには、川原に設けられた小さな公園がある。街の人の憩いの場になっているのだろう。
そんな小さな街はあっという間に後ろに消えて行き、再び東北の静かな風景が繰り広げられる。




