遠野放浪記 2013.12.31.-05 ラストパラダイス | 真・遠野物語2

真・遠野物語2

この街で過ごす時間は、間違いなく幸せだった。

宮城県に入ると、雪は目に見えて減って来た。


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元々今年は雪が少ないように見受けられるが、遠野や宮守と比べると明らかに冬の力はまだ弱いように感じられる。

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南に下るに連れ、太陽の光はその強さを増し、雪は姿を隠してしまう。

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野趣溢れる風景の宮城県北に本格的な冬が来るのは、年が明けてからになるだろう。

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小牛田を過ぎてからも、その風景は変わらない。

一年の終わりの、奇跡のような穏やかな空の下を、列車は仙台目指して走って行く。

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多少、日陰や風の吹き溜まりには雪が残っているようだが、まだまだ本降りの雪には見舞われていないみたいだ。

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そんな僅かな冬の欠片さえも、県南の都市が近付くに連れて消えて行ってしまう。

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そしてお昼を過ぎた頃、列車は東北一の大都会・仙台に到着した。

これから白石行きや岩沼行きといった、途中で止まってしまう列車を何本か見送り、福島駅まで進める列車に乗車する。

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最初は俺だけが立っていたホームにも、列車の到着が近付くに連れて段々と人が増えて来た。

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幸い、一番最初から並んでいたため、席に座ることが出来た。

出発までの間に、昼ごはんを食べておく……。


今日のランチは、昨今マイブームが発生している、フレンドベーカリーのカフェオレ味とチョコレート味だ。全体的に甘い味のフレンドベーカリーシリーズだが、カフェオレ味はほろ苦で非常に美味しい。

手持ちの都合上、軽めの昼ごはんになってしまったが、まあ実家までは持つだろう。

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列車はそこそこたくさんの乗客を乗せ、福島に向けて出発した。