遠野放浪記 2013.12.28.-07 アジアなランチ | 真・遠野物語2

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この街で過ごす時間は、間違いなく幸せだった。

強烈な吹雪に見舞われた宮城県を、列車はものともせずに進む。


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白石川には数羽の白鳥が飛来しているのが、僅かながら見て取れる。

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県央に差し掛かると、ようやく吹雪が収まって来た。

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地面に雪が殆ど無いので、このあたりには強い雪が降っていないか、降っても短い時間で上ってしまうのだろう。

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名取に差し掛かるあたりからは、うっすらと日差しまで出て来た。数十分でこの変わり様、つくづく信じ難い光景が次々に目の前に現れる。

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列車は定刻通り仙台駅に到着した。

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仙台市街地は嘘のように晴れ上がり、雪など欠片程も残っていなかった。

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さて、次に乗る列車が来るまで30分近くあるので、いつものように昼ごはんを食べておくことにする。

今日はいつもの缶詰とはひと味違い、何と七面鳥のタンドリー焼きだ。

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数日前、行き付けのインド料理屋 で友人と一緒に七面鳥の丸焼きを食べたのだが、4kgくらいあって流石にその場で食べ切れなかったので、余った分を友人と分け、俺の分を今日のおべんとうにしたのだ。

骨付きのままの七面鳥は、チキンと比べて非常にワイルド。独り旅に相応しい、野趣溢れる昼ごはんだ。ホームで骨付き肉にかぶり付く俺は間違いなく、この日の仙台駅で一番輝いていた。


ちなみに余談だが、丸焼き状態の七面鳥が↓コレ。

チキンの2倍くらいある。まさにモンスターだ。


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次の年も七面鳥の登場に期待していたのだが、あまりにもネタ色が強過ぎたためか、手頃なチキンの丸焼きに取って代わられた。マイノリティには肩身が狭い世の中であるが、俺はいつか再び年末の旅のおべんとうに七面鳥を持参する日が来ることを諦めていない。