77年前、アメリカは、「戦争の早期終結のため」??ヒロシマ・ナガサキに無差別大量破壊兵器・原爆を投下、無辜の市民に放射能の雨を浴びせ、数十万人の民間人を殺傷した。

しかし、非戦闘員たる民間人を無差別に殺傷することは、明らかな戦争犯罪であるにも拘らず、(実戦での)唯一の原爆投下国・アメリカは、その罪を問われず、

(核兵器廃絶の先頭に立つべき)唯一の戦争被爆国・日本は、そのアメリカの核の傘に収まり、呆れたことに、核兵器禁止条約に異を唱えている。

76年目の ヒロシマ「原爆の日」 菅総理『「核兵器のない世界」の実現・・』の下り読み飛ばし
【これは、単なる読み飛ばしではなく、『「核兵器のない世界」の実現・・』を望まない? 本心の現れだろう。

憲政史上最長の在任中、国政私物化に邁進した? 菅総理の前任者、故・安倍晋三前総理は、奇しくも?「核兵器の保有も使用も合憲」??との閣議決定を行っている。】

ヒロシマ、ナガサキ、フクシマ  問われなかった 人の道に外れた罪
【広島平和記念公園の「安らかに眠ってください。過ちは繰り返しませぬから」という文言、
過ちを犯した者たちを断罪せずに「過ちは繰り返しません」と誓っても虚しいだけ。

同様に、福島原発事故を起こして放射能を撒き散らし、福島の人々の生活を破壊し、多数の関連死をもたらし、多くの被ばく者を生み、日本中に放射能入り食品をばら撒いた犯人に対しても、その罪を問わない?

 罪に問われ刑に服した者でさえ、過ちを悔いず再び同じ罪を犯す例も数多くある。
まして罪を問われなかった犯罪者なら尚更、平気で「同じ過ちを繰り返すだろう。

 人の道に外れた、無差別大量破壊兵器・原爆は一向に無くならず、唯一の被爆国日本は・・】


   
 中国新聞デジタル 8月6日(土) 09:10
国連事務総長あいさつ【全文】平和記念式典
【(広島、2022年8月6日)

本日はお招きいただき、感謝申し上げます。

今から77年前、何万人もの人々の命が、この地で、瞬く間に奪われました。

女性たち、子どもたち、そして男性たちは、地獄のような炎に焼かれました。

建物は塵と化しました。

生き残った方々は、放射能による後遺症に苦しめられました。

がんに侵され、様々な病気に蝕まれました。

そして彼らの体には、人類の歴史の中で最も破壊的な攻撃を生き延びた印として、はっきりとした傷が刻まれました。

被爆者の方々による揺るぎない証言は、核兵器の根本的な愚かさを私たちに気付かせてくれます。

核兵器は愚かなものです。


1945年から3四半世紀が経った今、この空に膨れ上がったきのこ雲から私たちは何を学んできたのか、問わなければなりません。

冷戦時代、紙一重で免れてきた人類絶滅の危機の数々から、

あるいは、数十年にわたる兵器削減や、核兵器の使用・拡散・実験に反対する原則が広く受け入れられるようになったことから、

私たちは何を学んできたのか考えなければなりません。

なぜなら、新たな軍拡競争が加速しているからです。

世界の指導者たちは毎年数千億ドルもの資金を費やして、兵器の備蓄を強化しています。

世界では約13,000発の核兵器が保有されています。

そして深刻な核の脅威が、中東から、朝鮮半島へ、そしてロシアによるウクライナ侵攻へと、世界各地で急速に広がっています。

核兵器保有国が、核戦争の可能性を認めることは、断じて許容できません。

人類は、実弾が込められた銃で遊んでいるのです。


希望の光はあります。

6月には核兵器禁止条約の締約国が初めて集い、終末兵器のない世界に向けたロードマップを策定しました。

そしてまさに今、ニューヨークでは、核兵器不拡散条約の第10回運用検討会議が開催されています。

本日、私は、この神聖な場所から、この条約の締約国に対し、私たちの未来を脅かす兵器の備蓄を廃絶するために緊急に努力するよう呼びかけます。

対話、外交および交渉を強化し、これら破壊兵器の廃絶によって私の軍縮アジェンダを支持するよう呼びかけます。

核兵器保有国は、核兵器の「先制不使用」を約束しなければなりません。また、非核兵器保有国に対しては核兵器を使用しないこと、あるいは使用すると脅迫しないことを保証するべきです。さらに、核兵器保有国はあらゆる面において透明性を確保しなければなりせん。

私たちは、広島の恐怖を常に心に留め、核の脅威に対する唯一の解決策は核兵器を一切持たないことだと認識しなければなりません。


冷戦の絶頂期、学校に通う子ども達は机の下に隠れることを学びました。

しかし、指導者達は自らの責任から隠れることはできません。

彼らに対する私のメッセージは非常にシンプルです。

核という選択肢を取り下げてください。永遠に。

今こそ、平和を拡散させるべき時です。


被爆者の方々のメッセージを聞き入れてください。

「もう二度と、広島の悲劇を引き起こさないでください。
 もう二度と、長崎の惨禍を繰り返さないでください。」

そして今日ここにいる若い世代の皆様へ。

被爆者の方々が始められた任務を成し遂げてください。

世界は、この地、広島で起こったことを決して忘れてはなりません。

犠牲者の皆様の記憶、そして生き残った方々が残してくださった遺産は決して消滅することはありません。

2022年8月6日

国際連合事務総長 アントニオ・グテーレス】

 中国新聞デジタル 8月6日(土) 11:00
広島県知事あいさつ【全文】平和記念式典
【知事あいさつ(令和4年広島市平和記念式典)
 本日, 被爆77年を迎えるに当たり,原爆犠牲者の御霊みたまに,広島県民を代表して, 謹んで哀悼の誠を捧げます。
 そして,今なお,後遺症で苦しんでおられる被爆者や, 御遺族の皆様に, 心からお見舞いを申し上げます。

 あの時,川土手で,真っ赤に燃え盛る空の下, 中学生らしい黒い人形の様な人達がたくさんころがっていた。「お母さん」。その声もだんだん小さくなり, やがて息絶えていった。
 生き延びても,孤児となった子どもは,転々と身を寄せた家に居場所もなく,廊下に風呂敷を置いて着替え場所とし,被爆者の病気はうつるなど, 差別に苦しんだ。
 被爆者が,人生をかけてまで核兵器の廃絶を訴え続けるのは,人間らしく死ぬことも,人間らしく生きることも許さない,この原爆の,核兵器使用の現実を心と体に刻みつけているからです。その思いが原動力となり,今年6月,核兵器禁止条約第1回締約国会議が開催されました。被爆者の切実な思いが,世界をもう一歩前に進めた瞬間でした。

 他方で,東欧では侵略戦争が勃発し, あまつさえその侵略国は, 核兵器の使用も辞さないとあからさまな脅しを世界にかけるばかりか,当事者でない国の人々さえ,身を守るためには核兵器が必要だ,と言い始めています。

 我々の多くが,侵略者の脅しが単なる虚勢ではなく,実際に核兵器が使用される危険として認識したのではないでしょうか。
 つまり, 核兵器は, 現実の, 今そこにある危機なのです。

 ウクライナ侵略で世界が突然変わった訳ではありません。

 世界の長い歴史の中で,理不尽で大量の死を招く暴力は,悪により,しかし,時に正義の衣をかぶりながら,連綿と繰り返されてきました。現在の民主国家と言われる国でさえ完全に無縁とは言い難いかもしれません。


 人間の合理性には限界があるという保守的な見方をすれば,この歴史の事実を直視し, これからもこの人間の性さがから逃れられないことを前提としなければなりません。

 しかしながら,力には力で対抗するしかない,という現実主義者は,なぜか核兵器について,肝心なところは,指導者は合理的な判断のもと「使わないだろう」というフィクションたる抑止論に依拠しています。本当は, 核兵器が存在する限り, 人類を滅亡させる力を使ってしまう指導者が出てきかねないという現実を直視すべきです。

 今後,再度,誰かがこの人間の逃れられない性さがに根差す行動を取ろうとするとき,人類全体,さらには地球全体を破滅へと追いやる手段を手放しておくことこそが, 現実を直視した上で求められる知恵と行動ではないでしょうか。
 実際,ウクライナはいわばこの核抑止論の犠牲者です。今後繰り返されうる対立の中で, 核抑止そのものが破られる前に手を打たなければなりません。

 地球温暖化は200年, パンデミックは2年超かけて, 人類の持続可能性に疑義を突き付けました。核兵器は,誰かがボタンを押せば,人類の持続可能性は30分かもしれません。

 核兵器廃絶は, 人類の持続可能性のために最も喫緊の課題であることを認識し, 最後の核弾頭が解体・破壊され, この地球上から核兵器が完全になくなるまで休むことなく全力を尽くすことを改めてここに誓い, 平和へのメッセー ジといたします。

  令和4年8月6日

広島県知事 湯崎 英彦】

 NHKニュースWEB 2022年8月6日 18時03分
被爆77年「広島原爆の日」核兵器のない世界の実現へ祈り続く
【ロシアの軍事侵攻により、核の脅威に対する危機感が広がるなか、被爆地・広島では、犠牲者を追悼し、核兵器のない世界の実現を国内外に訴える1日が続いています。

広島 松井市長 “為政者は核兵器使用の結末を直視すべき”

広島市の松井市長は、平和宣言で「世界中で、核兵器による抑止力なくして平和は維持できないという考えが勢いを増している」と指摘しました。

そして、核保有国の為政者に対し、被爆地を訪れ、核兵器を使用した際の結末を直視すべきだとして、「国民の生命と財産を守るためには、核兵器を無くすこと以外に根本的な解決策は見いだせないことを確信していただきたい」と述べました。

岸田首相「核兵器のない世界への道のり歩んでいく」

また、岸田総理大臣は、「いかに細く、険しく、難しかろうとも『核兵器のない世界』への道のりを歩んでいく。非核三原則を堅持しつつ、『厳しい安全保障環境』という『現実』を『核兵器のない世界』という『理想』に結び付ける努力を行っていく」と述べました。

国連 グテーレス事務総長「世界は決して忘れてはならない」

国連のグテーレス事務総長が「世界は広島で起きたことを決して忘れてはならない。被爆者が残した遺産は決して消滅しない」と述べ、国際社会に対して核廃絶に向けた取り組みを改めて呼びかけました。】

 NHKニュースWEB 2022年8月6日 10時24分
広島 平和記念式典 【平和宣言全文】
【母は私の憧れで、優しく大切に育ててくれました。

そう語る、当時、16歳の女性は、母の心尽くしのお弁当を持って家を出たあの日の朝が、最後の別れになるとは、思いもしませんでした。

77年前の夏、何の前触れもなく、人類に向けて初めての核兵器が投下され、炸裂したのがあの日の朝です。

広島駅付近にいた女性は、凄まじい光と共にドーンという爆風に背中から吹き飛ばされ意識を失いました。

意識が戻り、まだ火がくすぶる市内を母を捜してさまよい歩く中で目にしたのは、真っ黒に焦げたおびただしい数の遺体。

その中には、立ったままで牛の首にしがみついて黒焦げになった遺体や、潮の満ち引きでぷかぷか移動しながら浮いている遺体もあり、あの日の朝に日常が一変した光景を地獄絵図だったと振り返ります。

ロシアによるウクライナ侵攻では、国民の生命と財産を守る為政者が国民を戦争の道具として使い、他国の罪のない市民の命や日常を奪っています。

そして、世界中で、核兵器による抑止力なくして平和は維持できないという考えが勢いを増しています。

これらは、これまでの戦争体験から、核兵器のない平和な世界の実現を目指すこととした人類の決意に背くことではないでしょうか。

武力によらずに平和を維持する理想を追求することを放棄し、現状やむなしとすることは、人類の存続を危うくすることにほかなりません。

過ちをこれ以上繰り返してはなりません。

とりわけ、為政者に核のボタンを預けるということは、1945年8月6日の地獄絵図の再現を許すことであり、人類を核の脅威にさらし続けるものです。

一刻も早く全ての核のボタンを無用のものにしなくてはなりません。


また、他者を威嚇し、その存在をも否定するという行動をしてまで自分中心の考えを貫くことが許されてよいのでしょうか。

私たちは、今改めて、『戦争と平和』で知られるロシアの文豪トルストイが残した「他人の不幸の上に自分の幸福を築いてはならない。他人の幸福の中にこそ、自分の幸福もあるのだ」という言葉をかみ締めるべきです。

今年初めに、核兵器保有5か国は「核戦争に勝者はなく、決して戦ってはならない」「NPT(核兵器不拡散条約)の義務を果たしていく」という声明を発表しました。

それにもかかわらず、それを着実に履行しようとしないばかりか、核兵器を使う可能性を示唆した国があります。

なぜなのでしょうか。

今、核保有国がとるべき行動は、核兵器のない世界を夢物語にすることなく、その実現に向け、国家間に信頼の橋を架け、一歩を踏み出すことであるはずです。

核保有国の為政者は、こうした行動を決意するためにも、是非とも被爆地を訪れ、核兵器を使用した際の結末を直視すべきです。

そして、国民の生命と財産を守るためには、核兵器を無くすこと以外に根本的な解決策は見いだせないことを確信していただきたい。

とりわけ、来年、ここ広島で開催されるG7サミットに出席する為政者には、このことを強く期待します。

広島は、被爆者の平和への願いを原点に、また、核兵器廃絶に生涯を捧げられた坪井直氏の「ネバーギブアップ」の精神を受け継ぎ、核兵器廃絶の道のりがどんなに険しいとしても、その実現を目指し続けます。

世界で8,200の平和都市のネットワークへと発展した平和首長会議は、今年、第10回総会を広島で開催します。

総会では、市民一人一人が「幸せに暮らすためには、戦争や武力紛争がなく、また、生命を危険にさらす社会的な差別がないことが大切である」という思いを共有する市民社会の実現を目指します。

その上で、平和を願う加盟都市との連携を強化し、あらゆる暴力を否定する「平和文化」を振興します。

平和首長会議は、為政者が核抑止力に依存することなく、対話を通じた外交政策を目指すことを後押しします。

今年6月に開催された核兵器禁止条約の第1回締約国会議では、ロシアの侵攻がある中、核兵器の脅威を断固として拒否する宣言が行われました。

また、核兵器に依存している国がオブザーバー参加する中で、核兵器禁止条約がNPTに貢献し、補完するものであることも強調されました。

日本政府には、こうしたことを踏まえ、まずはNPT再検討会議での橋渡し役を果たすとともに、次回の締約国会議に是非とも参加し、一刻も早く締約国となり、核兵器廃絶に向けた動きを後押しすることを強く求めます。

また、平均年齢が84歳を超え、心身に悪影響を及ぼす放射線により、生活面で様々な苦しみを抱える多くの被爆者の苦悩に寄り添い、被爆者支援策を充実することを強く求めます。

本日、被爆77周年の平和記念式典に当たり、原爆犠牲者の御霊に心から哀悼の誠を捧げるとともに、核兵器廃絶とその先にある世界恒久平和の実現に向け、被爆地長崎、そして思いを同じくする世界の人々と共に力を尽くすことを誓います。

令和4年(2022年)8月6日 広島市長 松井 一實】