世界中の原子力ムラのトップ?IAEA事務局長が、原発への軍事行動について「危険な状態だった」と危惧する中、
日本の岸田総理は 「原発1基はLNG100万トンに相当」「新しい規制基準に適合する原発は可能なかぎり活用を」と、原発の抱える巨大リスクを無視する脳天気な発言を繰り返した。

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8年前に予言? ”ウクライナ原発ロシア軍により「安全保障上の重大な脅威」” 

戦火の原発というもう一つの「核の脅威」 原発リスクという「不都合な真実」


 東京新聞 2022年4月27日 17時51分
チェルノブイリ原発事故36年、ロシア側は式典で「われわれが安全に管理」と強弁…現地視察のIAEA事務局長「危険な状態だった」と総括

【旧ソ連時代の1986年に起きたウクライナのチェルノブイリ原発事故から36年となる26日、国際原子力機関(IAEA)のグロッシ事務局長が同原発を訪問し、ロシア軍による占拠時の状態について「異常な状況で非常に危険だった」と語った。

 ロシア軍は2~3月にチェルノブイリ原発を占拠した際、放射線の高い禁止区域で塹壕を掘って一部の兵士が被ばくしたとされる。南部ザポロジエ原発は現在も占拠している。

 ロシア・モスクワ州の墓地で開かれた追悼式では、軍の放射線・生物化学兵器防護部隊の元トップで退役軍人評議会代表のエフゲニー・スタルコフ氏が「36年前も事故の収束作業で脅威を排除した。今回の軍事作戦でもチェルノブイリを安全な管理下に置いた」と強調。夫が事故直後の原発で働き殉職した主婦リュドミラさん(75)は「ロシア軍の手が入ったことで、チェルノブイリはすべてうまくいっている」と語った。】一部抜粋


 Yahoo!ニュース・テレ東BIZ 4/26(火) 23:27配信
岸田総理「原発1基はLNG100万トンに相当」

【岸田総理大臣は26日夜、テレビ東京の「WBS」に出演し、「原発を一基動かすことができれば、世界のLNG市場に年間100万トンを新たに供給する効果がある」と述べたうえで、「今の枠組みの中でどこまで原子力の再稼働できるのか、追求していかなければならない」として、本格的な原発再稼働に意欲を示しました。

また、原子力規制委員会による審査についても、「合理化・効率化を図り、審査体制も強化して、しっかり手続き進める」として、現行の審査の枠組みのもとで「できるだけ可能な原子力発電所は動かしていきたい」と述べました。

ウクライナ情勢によるエネルギー価格高騰や、日本政府のロシアからの石炭禁輸の方針などを受けて電力の安定供給に向けて経済界からは原発の本格的な再稼働を求める声が出ていて、岸田総理としては、こうした意見に配慮したものとみられます。

一方で、岸田総理は「安全は譲れない。国民の理解を得て進めていく」として、本格的な原発再稼働には、国民の理解が重要であるとの認識もあわせて示しました。】


 NHKニュースWEB 2022年4月27日 17時33分
岸田首相 新しい規制基準に適合する原発は可能なかぎり活用を
【ロシアによるウクライナへの軍事侵攻が続く中、岸田総理大臣はエネルギーの安定的な供給を確保するため、原子力規制委員会の審査体制の効率化を図りながら、新しい規制基準に適合すると認められた原発は可能なかぎり活用していきたいという意向を示しました。

岸田総理大臣はテレビ東京の番組で原子力発電所の再稼働について「原子力規制委員会の新規制基準に適合し、国民の理解を得ながら再稼働を進めていくという基本的な方針は変わならい。安全は譲れない」と述べました。

そのうえで「電力やガス料金の値段の高まりを考えるときに、原子力についてもしっかり考えなければならない。原子力発電所1基を動かすことができれば、世界のLNG=液化天然ガスの市場で年間100万トンを新たに供給する効果がある」と指摘しました。】一部抜粋