そもそも、米英仏露中、第二次大戦の戦勝・5大国=常任理事国には拒否権が与えられており、
米英仏と中露の利害が一致しない限り、安保理は安保理として機能しない。

第二次世界大戦後の世界は、偶然にも?NPT核拡散防止条約で核兵器の保有を認められた5大国間の駆け引きで、内戦・紛争が繰り返されてきた。

アフガン紛争では、旧ソ連と米国の手に拠り、タリバン・アルカイダというモンスター?が生み出された。

イスラム国もアルカイダも「育てた」のはアメリカ。再び悪夢を繰り返す中東戦略の矛盾

米国を中心とした多国籍軍は国連決議を待たず、米CIAが捏造した偽情報を根拠に、
武力に拠りイラクを攻め落とし、フセイン政権を崩壊させた。

【イラク戦争10年】「大義なき戦争」仕掛けたアメリカ・国際社会の罪

大量破壊自爆装置=原発と、大量破壊兵器=原爆のダブルスタンダード
【大量破壊兵器の原爆は、偶然?にも国連常任理事国の、アメリカ、ロシア、中国、フランス、イギリスにだけ、核拡散防止条約により公式にその所有が認められ、それ以外の国には認められていない。

 ブッシュ大統領は、「悪の枢軸」イラクが大量破壊兵器を製造している疑いがあると言って、イギリスなどと多国籍軍を結成し、イラクに戦争を吹っかけ、瞬く間に全土を占領し、フセイン大統領を捉え死刑に処した。

 しかし、いくら探しても、大量破壊兵器を製造の証拠は見つからず・・】

ロシアに拠るウクライナ侵攻も、国連安保理は止められなかった。

そもそも、国際紛争が起きる原因の多くは、米英仏露中、第二次大戦の戦勝・5大国=常任理事国間の駆け引きにあるのだから、
その5大国に拒否権を与えたままで、安保理が機能するのは無理な話なのでは?

「シリアは代理戦争」 米・ロが〝火に油〟注がなければ・・


偶然にも?NPT核拡散防止条約で核兵器の保有を認められた5大国間の駆け引きで、人類を滅亡させる核戦争が起きなければ良いが・・
※ 核戦争で人類が滅亡・・地球は再び平和を取り戻すのかも知れない。

ウクライナ侵攻なら・・チェルノブイリ原発も戦闘地域化? 原子炉15基が「放射性物質の地雷」に? 


 産経新聞・主張 2022/2/27 05:00
ウクライナ侵攻 安保理の権威は失墜した
【ロシア軍によるウクライナ侵攻で、多数の住民が命の危険にさらされている。この危機的な事態に対して、国連安全保障理事会が何ら手を打てないというのは、一体、どうしたことか。

国連憲章は、安保理が国際の平和と安全の維持に主要な責任を負うと定め、軍事的強制措置の決定を含む幅広い権限を与える。

本来ならば、ロシアに撤退を促すのは安保理の役割のはずだ。常任理事国であるロシアの拒否権行使で身動きが取れないというのであれば、何のための安保理か。その権威は、地に落ちたと言わざるを得ない。

ウクライナ危機を議論した23日の緊急会合開催中、ロシア軍の侵攻開始が伝えられた。「攻撃をやめてほしい」と語ったグテレス国連事務総長の訴えはロシア側に完全に無視された。

25日には、米国などが提出したウクライナ攻撃の非難決議案が採決にかけられたが、ロシアの拒否権行使で否決された。

通常、常任理事国が当事国となっている問題は安保理討議の俎上(そじょう)に載らない。拒否権行使によって必ず葬られるからだ。

だが、今回は、日本を含む約80カ国が決議案を支持する共同提案国となった。15理事国のうち、賛成は11、棄権が中国を含む3にとどまり、ロシアの孤立を印象付けることにはなっただろう。

拒否権行使は織り込み済みだというのなら、米欧や日本は別の手立てを講じる必要がある。総会の場で平和のための結集決議を行うなど、あらゆる機会を捉えてロシアの非を鳴らすべきだ。

これまでも安保理は、北朝鮮の核・ミサイルへの対応などで米欧と中露が対立し、意見がまとまらないことが多かった。この問題を打開する努力を怠ったことが、今回の機能不全につながったのではないか。


北朝鮮問題では、安保理とは別に米欧や日本が個別の声明を発表してきたが、ウクライナ侵攻のような重大事態は、それでは通用しないと知るべきだ。


そもそも、常任理事国である米英仏露中は第二次大戦の戦勝国であり、この5大国に平和を主導させようとしたのは、はるか昔の発想である。プーチン露大統領は今回、大国主導の平和という国連の発想自体もぶち壊した。安保理は抜本的に変わらねばならない。】