第二次世界大戦が終結して71年間、たえず地球上のどこかで紛争や戦争、内戦が・・

その影には何時も米・ソ(米・ロ)の存在が・・体制・反体制の敵対関係を煽り、
自国製兵器を供給し合い内戦勃発。

陣取り合戦?に明け暮れた挙句、アルカイダ・ISというモンスターを生み出すことに・・
※ NHKの良心=Nスペが伝える戦争の世紀 世界は嘘と秘密に覆われた

「われわれは皆、シリアの戦いが代理戦争であることを知っている。流血を止められるかは、軍事作戦に直接的、間接的に加わっている勢力次第だ。」

  複雑怪奇なシリア情勢・相関図
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  WEDGE REPORT 2015年10月20日
シリア・米露代理戦争の様相 長期戦想定の露は歌手、ダンサー同行
【ロシアによるシリア内戦への軍事介入で、オバマ大統領が恐れていた「米露代理戦争」の様相が深まってきた。アサド・シリア政権への空爆支援を強化するロシアに対して、米国製の対戦車ミサイルが大量に反体制派に手渡され、実戦で大きな成果を挙げている。シリア内戦は過激派組織「イスラム国」(IS)が弱体化しないまま、戦闘が激化し、底なしの泥沼状態になってきた。

サウジが米国製ミサイルを供与

 この反体制派に流入しているTOW対戦車ミサイルは、サウジアラビアが2013年に米国から購入した1万3000基の一部と見られており、米国の了承を得て供与が行われている。反体制派の指揮官の1人は保有しているミサイルについて「500基くらいか」と聞かれて冷笑し、一桁違うことを示唆した。反体制派は数千基に達するミサイルを保有しているようだ。

10月17日、モスクワの広場でシリア空爆を反対するロシア市民(Getty Images)
 同指揮官らは最近、このミサイル7基を使ってアサド政権軍の装甲車両7台を破壊した事実を引き合いに出し、100発100中の精度を誇っていることを明らかにした。ロシアの空爆で一時的に後退を余儀なくされた反体制がこのミサイルを戦場で使用するようになってから、アサド政権軍の進撃が止まっており、ミサイルの効果が絶大なものであることを示している。

反体制派の主力は、穏健派の自由シリア軍とイスラム主義者勢力の連合軍「遠征軍」。この中には国際テロ組織アルカイダのシリア分派「ヌスラ戦線」も含まれており、オバマ政権はこうした過激派に最新兵器が渡ることを警戒して武器供与には消極的だった。

 しかし国防総省が5億ドルもかけて行っていたシリア人部隊の創設計画が破綻し、シリア政策が行き詰まった上、ロシアの軍事介入で早急な対応が迫られ、反体制派への直接的な軍事支援に踏み切らざるを得なくなった。これまで米軍の輸送機が小火器と弾薬など数百トンに上る軍事物資を反体制穏健派と親米のクルド人武装組織に投下、供与した。

かつてアフガニスタンに侵攻したソ連軍の航空機や武装ヘリがこの対空ミサイルの餌食になったことは記憶に新しい。反体制派が対空ミサイルを入手するようになれば、既に「米ロ代理戦争」の様相を深めている内戦が一段と激化するのは必至である。】一部抜粋

 朝日新聞より
米ロ対立激化「シリアは代理戦争」指摘も 国連緊急会合
【大規模な戦闘再開によるシリア情勢の急速な悪化を受け、国連安全保障理事会は25日、緊急会合を開いた。アサド政権を支えるロシアと、反政府勢力を支援する米国などの非難の応酬は激しくなるばかりで打開策は見いだせず、非常任理事国から大国が責任を果たすよう求める声が出た。

 22日、アサド政権軍が反体制派の掌握地域であるアレッポ東部で過去最大級と見られる空爆を開始。米ロの主導で12日に発効した停戦は事実上崩壊し、米英仏が会合を要請した。

 米国のパワー国連大使はロシアに対し、アサド政権と共に「人道支援の車列、病院、救助活動隊を攻撃している」と指摘。「反テロ」の名目で「殺人政権を支えている」と非難した。】

 NHKニュースWEBより
シリア戦闘再燃 国連安保理は米ロ対立で解決策示せず
【シリア戦闘再燃 国連安保理は米ロ対立で解決策示せず
動画を再生する
シリアで戦闘が再燃したことを受けて、国連の安全保障理事会は緊急の会合を開きましたが、アメリカがアサド政権とロシアが空爆で市民を殺害していると強く非難したのに対し、ロシアは反政府勢力側に責任があると反論し、常任理事国どうしの対立で解決策を示せませんでした。

シリアでは今月12日にアサド政権と反政府勢力が停戦に入ったものの、戦闘が再発し、北部アレッポの反政府勢力の支配地域では、連日、政権側による激しい空爆で、市民の犠牲が増え続けています。

対応を協議するため、25日、開かれた国連安全保障理事会の緊急の会合では、アメリカのパワー国連大使が政権側とロシアはかつてなく激しい空爆で市民を殺害していると強く非難したのに対し、ロシアのチュルキン国連大使は反政府勢力側が市民が避難するのを妨げ、「人間の盾」に利用していると反論するなど、非難の応酬に終始しました。
また、調停にあたっている国連のデミストラ特使は、アサド政権と反政府勢力に直接の対話を呼びかけたものの、双方から拒否されたことを明らかにしました。

こうした中、エジプトのアブデルラティフ大使は「われわれは皆、シリアの戦いが代理戦争であることを知っている。流血を止められるかは、軍事作戦に直接的、間接的に加わっている勢力次第だ」と述べるなど、非常任理事国からは大国の利害が対立し、安保理が有効な解決策を示せない現状に、苛立ちの声が相次ぎました。

シリアでの戦闘再燃をめぐって、ロシア国営テレビは、シリアの政府軍とロシア軍に従軍する取材班を、北部アレッポへ派遣し、アサド政権側の攻勢を大きく伝えています。このなかでロシア国営テレビは、現地からのリポートで、アサド政権側が、アレッポ東部の反政府勢力の支配地域に攻勢をかけて、一部の地区を奪還し、反政府勢力の拠点からは、アメリカ製の兵器などが見つかったとしています。

また、アレッポを、第2次世界大戦の際に、ソビエト軍がナチスドイツに反撃するきっかけとなった激戦が行われた町、スターリングラードに例えて、ロシア軍の支援を受けたアサド政権側の攻勢を正当化して伝えています。】