不正入室問題が報道されたのが1月末、その後、完了した筈の安全対策工事の未完箇所が続々判明。
驚くことに、問題の侵入検知設備損傷事故は、それ以前に起きていながら、規制庁への報告は2月中旬になってから・・

規制庁の担当者は、問題の深刻度は「4段階の評価のうち、下から2番目以上の評価にはなる可能性はある」と・・

不正入室問題が、4段階の評価のうち、下から2番目の「白」、今回の問題が下から2番目の「白」以上なら上から2番目の「黄」、合わせ技一本で、最悪評価の「赤」になる可能性も・・

尤も、レフェリーの規制委が公正で、柏崎刈羽原発の安全を適正に審査したなら、既に何度もレッドカードを切っていた筈だが・・


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 NHKニュースWEB 2021年3月4日 22時01分
新潟 柏崎刈羽原発の設備損傷 安全上評価示す見通し 規制庁

【新潟県にある柏崎刈羽原子力発電所でことし1月、作業員が誤って核物質防護に関わる設備を損傷させた事案などについて、原子力規制庁は次回の会議で、安全上の評価を示す見通しを明らかにしました。

柏崎刈羽原発ではことし1月、作業員が誤って侵入者の検知に関わる核物質防護の関連設備を損傷させるなどしたため、東京電力は経緯をまとめ原子力規制庁に報告しました。

これを受けて、4日、原子力規制庁は非公開で会合を開き、今後の方針を検討し、次回の会合で安全上の重要度を示す4段階の評価でどのレベルに当たるか判断することを決めました。

会合のあと取材に応じた原子力規制庁の担当者は、テロ対策の観点から詳細は現段階では、明らかにできないとしたうえで「4段階の評価のうち、下から2番目以上の評価にはなる可能性はある」と述べました。

東京電力は柏崎刈羽原発の再稼働を目指していますが、このほかにも社員が他の社員のIDカードを使って中央制御室に不正に入室するなど問題が相次いでいて、東京電力の管理体制が問われています。】

 新潟日報 2021/03/05 11:39
不正入室以上の深刻事態と評価か 規制庁 柏崎原発の侵入検知設備損傷

【東京電力が柏崎刈羽原発の侵入検知に関わる核物質防護設備を損傷させた問題について、原子力規制庁は4日、事態の深刻さを色別に4段階で示した重要度評価で「赤」「黄」に次いで3番目に高い「白」以上に当たる可能性があると明らかにした。同原発中央制御室への不正入室問題が既に重要度「白」と評価されており、この問題と同水準以上の深刻な事態である可能性が出てきた。

 重要度「白」以上は、事業者自身では改善が見込めないとして、規制当局が関与して改善を図る水準。今後、原子力規制委員会での議論などを経て評価を確定する。

 規制庁によると、4日に非公開で開かれた規制委の臨時会議で、重要度「白」以上に当たる可能性があるため、重要度を評価する会合を開くことを説明。今後、この会合で暫定的な評価を決め、規制委の最終的な判断を仰ぐ方針を示したという。

 深刻度は、安全上の問題が大きい順に「赤・黄・白・緑」の4色で評価する。これまでに重要度「白」と判断されたのは、昨年9月に柏崎刈羽原発で所員が他人のIDカードを使って中央制御室に不正入室した問題の1例しかない。

 東電は核物質防護設備の損傷について、2月15、18日に規制庁に報告。協力企業の作業員が誤って設備を損傷させたなどと概要を明らかにしていた。しかし、規制庁は具体的な内容について「施設の脆弱(ぜいじゃく)性を外部にさらすことになる。現段階では申し上げられない」として一切公表していない。】