規制庁は今回の不正事案を発生直後の昨年9月に把握しながら、ただちに規制委に伝えない判断をした。」??
役人で形成された規制庁は、組織図では規制委の下に位置する事務局に過ぎないが、
実際の差配は彼ら旧保安院の残党?が行う。

規制委も充分に原子力ムラ寄りだが、旧保安院の残党?で形成された規制庁が、東電・原子力ムラの防波堤となり、安全審査に於ける規制委の判断を更に歪めたてきたのだ。

規制は誰のためにあるのか。当局の姿勢があらためて問われている。

規制委という名の推進委、柏崎刈羽原発に「合格証」??原発事故実行犯・東電に・・
【中越沖地震で大打撃を受けた柏崎刈羽原発。
原発事故実行犯・東電が、建ててはいけない危険な場所に建てた原発に、合格証とは?
柏崎刈羽原発と中越沖地震について
「揺らぐ安全神話 柏崎刈羽原発」新聞協会賞受賞 ≫ 封印された活断層

規制委も見逃し!柏崎刈羽原発 違法な穴、新たに60カ所 防火処置せず
【建築確認でも、世界一厳しい?規制委の検査でも見逃し?

もう一度、最初から厳格に検査すれば、不合格という結果が出るのでは?】

原発と規制委 再稼働ありきでいいか=原子力ムラの恋人?規制委に 渇!
【原発を規制する立場の規制委が、原発を推進する立場の政府・原子力ムラの意向を忖度、

再稼動申請されたすべての原発に合格証を出す規制委に、存在意義があるかさえも疑問。

原子力ムラの恋人?規制委に 渇!】


大飯原発「世界一厳しい」?新規制基準揺らぐ 大阪地裁判決に原子力規制委ぼうぜん
【正しくは、「世界一緩い」新規制基準揺らぐ。だが・・
原発新規制基準、”世界最高基準”どころか周回遅れ:世界一は安倍総理の妄想?

なぜ?規制する側の規制委が、「世界一緩い」新規制基準さえ守らず、基準地震動を低く見積もる関電ら事業者側の主張を丸呑みしたのか?

世間の常識で考えれば、原発の安全を担保する「基準地震動」が、「最大の揺れ」ではなく「地震の平均像」?で良い訳はないだろう。】


 新潟日報モア 2021/02/09 09:33
ずさん過ぎる管理体制露呈 柏崎刈羽原発不正入室問題

【「無断でロッカーからIDカードを持ち出した」「警備員はIDカードと社員の顔を見比べ、疑念を抱きつつも、入域を許可した」-。東京電力柏崎刈羽原発の所員が原発中央制御室に不正に入った問題で、原子力規制庁は8日、不正入室の経緯を明らかにした。説明からは、テロ対策上も厳重な管理が求められるはずの中央制御室の入室で、ずさんで危機意識を欠いた対応が重なっていた実態が浮かび上がった。規制庁の説明を基に不正入室を再現した。


■無断で別社員のカード持ち出し

 2020年9月20日、中央制御室に勤務する社員Aは、自分のIDカードが見つからなかったため、非番の社員Bのロッカーを開け、無断でカードを持ち出した。紛失の報告やIDの無効化など必要な手順は踏まなかった。社員Bも中央制御室の勤務員だったが、ロッカーに鍵をかけてはいなかった。

 その後、社員Aは中央制御室に通じる、二つの「関門」でそれぞれ警備担当者に対し、社員Bの名前を名乗った。いずれも警備担当者が社員Aの顔とIDカードの顔写真との違いに疑念を抱いたが、通過させた。


■認証エラー、しかし

 二つ目の「関門」となる防護区域出入り口。IDカードの認証が複数回エラーになったが、警備担当の社員Cが出入り口を開けた。

 この社員Cは権限がないのに独断で社員Aが出入り口を通れるようカードの識別情報の登録も変更した。その後、社員Aの顔に見覚えがある警備員が違和感から声を掛けたが、Aは社員Bの名前で押し通し、中央制御室までたどり着いた。

 この日の勤務を終えた社員A。自分のロッカーの奥に自身のIDカードが落ちているのを見つけた。無断で借りたIDカードは社員Bのロッカーに戻した。

 翌21日、社員Bが自分のIDカードで防護区域に入ろうとした際、識別情報の登録が変更されていたためエラーが発生。前日も対応した社員Cが不審に思い、事情を聞いたことから問題が発覚した。

 東電は同日、原子力規制庁に報告した。


【解説】適格性「合格」に疑念

 東京電力柏崎刈羽原発で発覚した不正入室問題は、二重の意味で不信をもたらした。一つは福島第1原発事故を起こした東電が再び原発を動かす「適格性」、もう一つはその適格性に合格を与えた規制当局そのものの信頼性だ。

 原発の心臓部に当たる中央制御室に入る際、核防護上の幾つものルールをないがしろにした東電は論外だ。一方で、「適格性」に関する議論のさなかに、この不正を議論の考慮に入れないでいいと判断した原子力規制庁の問題意識の低さも重大だ。

 現在の規制当局は2層構造になっている。有識者5人が選任された原子力規制委員会の下に、行政職員で構成する規制庁が事務局として連なり、実質的に審査実務を担っている。

 規制庁は今回の不正事案を発生直後の昨年9月に把握しながら、ただちに規制委に伝えない判断をした。発生から4カ月後の報道をきっかけに問題が明るみに出た後、今年2月8日になって「判断が甘かった」と認めた。市民感覚からかけ離れていると言わざるを得ない。

 問題が深刻なのは、原発のテロ対策審査を含め、核防護にかかる問題が公表されず、外部からの検証が困難なことだ。今回の問題も報道がなければ、いまも明らかになっていない可能性がある。こうした状況は、規制委の審査そのものに疑念を生じさせる。

 規制委と規制庁は福島第1原発事故翌年の2012年に発足した。原発を推進する経済産業省の中にあったかつての規制当局が、津波対策の不備に十分対応せず、事故を防げなかったとの反省に立った。

 柏崎刈羽原発7号機の再稼働問題を考える上で、規制委の審査は重要な材料と言える。規制は誰のためにあるのか。当局の姿勢があらためて問われている。】