危険だからと取り除いた放射能汚染土を、安全だから?と、常磐道に再利用する矛盾。

常磐自動車道の全線開通について

実態は、除染土の再利用ではなく、道路や堤防、公園などを、除染土の最終処分場にする、ドコデモ処分場計画
遂に農地まで処分場に? 環境省「原発の汚染土、行き場がないから農地にも再利用しちゃえ!」

ドコデモ処分場計画に、南相馬・門馬市長は、「実証事業自体を否定するものではない」と、
前向き。

対して、小高行政区長は、「いったん受け入れたら永久的に残される恐れがある」と、
反対の姿勢。

現実的には、路盤や盛り土として埋めた除染土を、再び取り出すなど有り得ない事。
常磐自動車道がそのまま、日本中どこも引き受けない最終処分場となるのは確実だ。

放射能汚染土の処分に道路・堤防を利用?環境省、除染土の再利用?実証試験へ
1


環境省「中間貯蔵除去土壌等の減容・再生利用技術開発戦略検討会」資料より


除染土再生利用を高速道で計画


 河北新報より
<原発事故>除染土で常磐道盛り土 環境省計画に南相馬・小高行政区長が反対表明
【東京電力福島第1原発事故で発生した除染土について、環境省が南相馬市小高区の常磐自動車道の拡幅工事で再利用する計画を立てており、地元の門馬和夫市長は7日の記者会見で「地元や市民の理解が得られるかどうかだ」と述べ、推移を見守る方針を示した。

 地元の小高区羽倉(はのくら)行政区の相良繁広区長(67)は取材に「(放射能を閉じ込める)安全神話は崩れた。納得できない」として再利用に強く反対。環境省からの住民説明会開催の申し入れを拒否している。

 関係者によると、環境省は羽倉地区を通る常磐道の一部4車線化工事での実証事業を計画。市内で発生した除染土約1000立方メートルを盛り土の一部に使う。同省は先月14日、市議会全員協議会で説明。相良区長に対して同26日、住民説明会の開催を申し入れた。

 門馬市長は会見で「実証事業自体を否定するものではない」とも述べた。
 相良区長は取材に「いったん受け入れたら永久的に残される恐れがある。風評も心配だ」と強調。小高区の避難指示が2016年7月、ほぼ全域で解除されたことに触れ、「小高に戻って、これから若い人にも来てもらおうと頑張っているのに、出はなをくじかれてしまう」と話した。

 環境省福島地方環境事務所の百瀬嘉則土壌再生利用推進室長は「正式に地元に説明していないので、コメントは差し控えたい」と言及を避けた。
 福島県内の除染土の再利用では、二本松市でも市道の盛り土に使う実証事業に地元が強く反発し、計画が頓挫している。】