九州電力は、昨年3月23日に一時冷却水の放射能濃度上昇を確認、
制限値を十分に下回っていたため?今年1月29日の定期検査まで運転を継続。

しかしながら、福島原発事故以前 2010年2月に起こった同様の事象で関西電力は、
その5日後、漏えいの疑いがある燃料集合体を特定するため大飯1号機を手動停止している。

しかるに九州電力は定期検査まで運転を止めず、3月12日になってようやく、1体の漏えい燃料集合体を特定。
4月5日、詳細調査結果と、当該燃料集合体を今後再使用しないことを発表。

九州電力の安全意識の低さは、原子力ムラでも突出して異常なレベルのようだ。

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 毎日新聞より
川内原発1号機、核燃料棒1本から放射性物質漏れ

【九州電力は5日、川内(せんだい)原発1号機(鹿児島県薩摩川内市)で1次冷却水の放射性ヨウ素濃度が上昇した問題について、1本の核燃料棒から放射性物質が漏れていたことが判明したと発表した。

 核燃料棒は二百数十本を一つに束ねて燃料集合体として使用されているが、老朽化で固定力が弱まり、燃料棒が細かく振動したことなどから1本に微細な穴が開いたとみられる。

 川内1号機は昨年3月以降、1次冷却水の放射性ヨウ素131の濃度が通常値より上昇。ただ、保安規定で定められた制限値を大幅に下回っていたため、測定の頻度を増やすなどして運転を続けた。

 今年1月からは定期検査で原子炉を停止し、燃料を取り出して詳しく調べていた。燃料を交換し、今年6月下旬の営業運転再開を目指す。】

平成30年4月5日付 九州電力 プレスリリース


 2010年4月28日付 関西電力 プレスリリース
大飯発電所1号機の燃料集合体漏えいにかかる原因と対策について

【大飯発電所1号機(加圧水型軽水炉;定格電気出力117万5千キロワット)は定格熱出力一定運転中の平成22年2月1日、1次冷却材中のよう素(-131)濃度および希ガス濃度(Xe-133)が前回(1月29日)の測定値を上回ったため、1次冷却材中の放射能濃度の監視を強化していましたが、漏えいの疑いがある燃料集合体を特定するため2月6日1時に発電を停止し、同日1時47分に原子炉を手動停止しました。
 なお、この期間中の1次冷却材中のよう素濃度は、保安規定で定める運転上の制限値(63,000 Bq/cm3)に比べて十分に低い値でした。
 停止後、原子炉に装荷されていた燃料集合体(193体)全数を取り出し、シッピング検査※を実施した結果、2体の燃料集合体(KCHC51、KCHC55)で漏えいを確認しました。  添付資料[PDF 377KB] 】