国は2006年、スマトラ島沖大津波を受け、東電に大津波対策の検討を要請。
東電は、20メートルの津波から施設を守るには「防潮壁建設に80億円」などと試算。
※ 東電、06年にも大津波想定 防潮壁建設費80億円をケチらなければ・・・
 
 2008年には、津波水位が最大15.7メートルになると、原子力・立地本部の幹部らが試算、しかし・・
※ 福島第1原発:08年に津波可能性*吉田・現所長「あり得ない」と動かず。

 想定外の津波ではなく、時間も資力も十分に有りながら勝俣会長らは何らの対策も取らなかった。

 しかし、地検が不起訴のために用意した?地震や津波、設備工学などの専門家は、
事故は予見できず、配電盤や発電機の高台移転などの対策も浸水防止、被害軽減への効果は疑問と・・
しかし、新・安全基準では、発電機の高台移転を必須とされているが??

 東京地検は、原発事故を起こした犯人を、故意に?不起訴にすることに躍起だが・・
※ 原発事故、東電幹部の立件に高いハードル?? 「津波試算」どう判断

 検察の本分とは何か? 故意に地震・津波対策を怠り、結果として福島原発事故を起こし、
大震災渦から逃れた福島県民の生活を破壊した、勝俣会長ら重罪人を裁く道を閉ざすことなのか?

 勝俣会長ら東電元幹部の行いを、法律用語では未必の故意と云うのではないのか?
※ 原発事故 巨大津波の予測困難?東電の“未必の故意”認定せず不起訴??

 本当は、原発事故のもう一方の当事者=歴代自民党政権の罪も問わなければならないのだが・・
※ 巨大地震による電源喪失の質問に対する、安倍総理(当時)の答弁書
  『本当は儲からない』原発を、当時の政府・自民党がむりやり・・

検察審査会・東電元3幹部 起訴相当「議決の要旨」全文

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 毎日新聞より
東電元会長:再び不起訴へ 津波被災回避は困難…東京地検
【東京電力福島第1原発事故を巡り、業務上過失致死傷容疑などで告発され不起訴となった東電の勝俣恒久元会長(74)ら旧経営陣3人の再捜査で、津波や設備工学などの専門家が東京地検に「津波対策を取っても事故は防げなかった可能性が高い」と説明していることが分かった。地検は、津波の予見が難しかったことに加え、事故の回避も困難だったとし、近く3人を改めて不起訴とする。

 検察審査会は再び審査を実施する。再度「起訴すべきだ」と議決すれば強制起訴となる。

東電は2008年に津波水位が最大15.7メートルになると試算していた。地検は最初の捜査で「試算は最も過酷な条件設定に基づくもので、具体的に事故を予見できたと認めるのは困難」と不起訴にした。これに対し検察審査会は昨年7月、「津波は予測できた」と指摘。(1)配電盤や発電機の高台設置(2)建物の防水化--などをしていれば事故が回避、軽減できたとして「起訴相当」と議決した。

 地検は再捜査で、旧経営陣に加え、改めて地震や津波、設備工学などの専門家から聴取。事故は予見できず、(1)や(2)の対策をとっても浸水被害は防げなかった可能性が高いと判断したとみられる。】