六ケ所村に建設中の 通常の使用済み核燃料の再処理施設さえ、完工時期が10月に22回目の延期。
まして、<世界で例なし>使用済みMOX用の「第2再処理工場」は ゆめまぼろし【夢幻】

 核燃料サイクルの要・もんじゅは既に破綻し・・
※ すぐれた技術 確かな安全 世界に示す?? 妖怪「もんじゅ」
窮余の策のプルトニウム・ウラン混合酸化物(MOX)燃料も 再処理出来ずに退蔵するだけ、
とてもサイクルとは呼べる代物ではない。

 建設中の世界初・フルMOX大間原発も、使用済みMOX燃料を退蔵するだけの無用の長物。
※ 大間原発 建設再開は、プルトニウムを減らすため?発電が目的ではない??

 通常原発より桁違いに危険なフルMOX原発を、事実上破綻している核燃料サイクルの
「帳尻合わせ」に建設しようとは? 安部総理はじめ原子力ムラの狂気には唖然とするばかりだ。


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 河北新報より
<核のごみ・現と幻>使用済みMOXどこへ/(下)再処理への憂い
【<世界で例なし>
 「プルトニウムの利用推進は非常に重要だ。核燃料サイクルの推進に貢献したい」
 青森県大間町に大間原発を建設中の電源開発(Jパワー)が原子力規制委員会に規制基準の適合性審査を申請した16日。同社幹部は記者らに稼働への意欲を強調した。
 大間原発は全炉心でプルトニウム・ウラン混合酸化物(MOX)燃料を使う世界初の「フルMOX」炉で、工事進捗(しんちょく)率は11月末時点で約38%。未完成原発の審査申請は初めてだ。
 審査期間を1年と見込むJパワーに、規制委の田中俊一委員長は17日の記者会見で「フルMOXは世界で例がない。時間はかかるだろう」とくぎを刺した。

<六ヶ所扱えず>
 大間原発から出る使用済みMOX燃料は、青森県六ケ所村の再処理工場では扱えず、新たな再処理施設が必要だ。Jパワーは「第2再処理工場」を念頭に、審査申請書には「国内再処理を原則」と記したが、現時点で国内に運び出す先はない。
 規制委が17日に事実上の審査合格を決めた関西電力高浜原発3、4号機(福井県)も再稼働後、MOX燃料を一部炉心で使うプルサーマルを実施予定だが、使用後は当面、敷地内で貯蔵するしかない。
 第2再処理工場は国の原子力政策大綱(2005年策定)で「10年ごろから検討開始」とされ、原子力立国計画(06年策定)で「45年ごろに操業開始」の方針を示した。
 前のエネルギー基本計画(10年策定)も「引き続き取り組みを進める」と明記したが、福島第1原発事故の影響で事実上白紙に。ことし4月策定の現エネルギー基本計画でも言及しなかった。
 一方で、経産省は11月、総合資源エネルギー調査会原子力小委員会での議論の整理素案に「使用済みMOX燃料の処理技術の確立に向けて、引き続き取り組むことが重要」と記載した。電力関係者は「核燃料サイクルの論理の一貫性を維持するために、記したのだろう」と狙いを読む。

<「帳尻合わせ」>
 現エネルギー基本計画はサイクルとプルサーマルの推進を掲げる。第2再処理工場がなければ、プルサーマルで生じる使用済みMOX燃料の扱いが宙に浮く。サイクルを形の上では完結させるため、「帳尻合わせ」をした-との見方だ。
 使用済み核燃料の再処理は直接処分に比べ、発生する高レベル放射性廃棄物の体積や最終処分に必要な面積を減らすとして、政府は放射性廃棄物対策の切り札に位置付ける。だが、通常の燃料より発熱量が数倍高く、扱いが難しい使用済みMOX燃料の処分方法は決まっていない。
 宮沢洋一経産相は19日の記者会見で「処分方法は中長期的な問題だ。プルサーマルや六ケ所再処理工場の状況を踏まえて具体化を検討する」と述べるにとどめ、再処理を選ぶのか直接処分とするのか明言しなかった。】