沖縄には、戦前戦後を通じて日米両政府の犠牲にされてきた歴史がある。

 第二次大戦末期には、本土決戦を遅らせるための盾にされ、多くの県民が日本軍とともに戦場を彷徨い、
アメリカ軍の攻撃だけでなく、味方の筈の日本兵から迫られた?集団自決でも多くの方が命を失った。

 戦争が終われば、米軍基地建設のために強制的に居住地を追われ、本土復帰後も、日米地位協定による
治外法権で、少女暴行事件、沖縄国際大学ヘリ墜落事故などでも、沖縄県には捜査権、裁判権さえ認められなかった。

 そして、欠陥機オスプレイの強行配備に今回の米兵暴行事件。
今でも沖縄は、日米安保のために、アメリカに人身御供に出されたまま、沖縄は日米両国の植民地なのか?


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 沖縄タイムスより
米兵暴行事件:「占領意識変わらない」
【 オスプレイの強行配備後も連日、普天間飛行場前で抗議行動を続ける市民は暴行事件の発生に驚き、
「沖縄は戦場と変わらない」「怒りはもう爆発寸前」「全基地の撤去へ踏み出す時だ」と語気を強めた。

 「オスプレイの配備も今回の事件も、軍隊による問答無用の暴力そのもの」。この日午前も野嵩ゲート前で抗議行動を続けた平和市民連絡会の城間勝事務局長(67)は、人権が繰り返し踏みにじられる卑劣な行為に憤る。「人間性を抹殺しないと存在できない。それが軍隊です」

 同日朝も大山ゲート前で抗議行動に参加した「熟年者とともに命を守る会」の伊波義安さん(70)は「空では欠陥機の危険にさらされ、陸では命を脅かされる。戦中戦後と変わらない」と話す。「これ以上のいじめや差別は許されない。全基地の撤去へ向けて行動する時だ」と強調した。

 毎週金曜に野嵩ゲート前で抗議集会を開く沖縄平和運動センターの山城博治事務局長(60)は、米軍がいう「綱紀粛正」を疑う。「確信犯なら脅威を感じる。米軍の占領意識は復帰前と変わっていない。沖縄からたたき出すくらいの声を上げていかないと」と決意を新たにした。】

主な米兵による事件・事故
【 県内での米軍人・軍属による主な事件・事故は次の通り。

 1995年9月 海兵隊員ら3人が小学生女児を暴行。日米両政府は10月、起訴前の容疑者身柄引き渡しなど日米地位協定の運用見直しで合意

 2002年11月 海兵隊少佐が具志川市(現うるま市)で女性に暴行未遂

 03年5月 海兵隊上等兵が女性を殴って強姦

 05年7月 空軍2等軍曹が沖縄市で小学生に強制わいせつ

 08年2月 北谷町で女子中学生を暴行したとして海兵隊2等軍曹を逮捕

 09年11月 陸軍2等軍曹が読谷村で男性をひき逃げして死亡させる

 11年1月 沖縄市で軍属の男の車が対向車線にはみ出し、正面衝突した軽乗用車の男性死亡

 12年8月 那覇市で女性にわいせつな行為をしてけがをさせたとして、海兵隊伍長を逮捕

 12年10月 強姦致傷容疑で米兵2人を逮捕】