実際にアメリカ軍は、高江区民を標的に訓練をした知られざる歴史があった。

「ベトナム戦当時、沖縄の山岳地帯に襲撃訓練用の村が作られていた。
その「ベトナム村」に近くに住む高江の住民たちが連行され、ベトナム人役をやらせられていた。」

 その沖縄・高江に、墜落事故を繰り返す、欠陥機「オスプレイ」を配備し、またも標的にしようというのか?
抗議する高江の住民たちの口を塞ごうとする日本政府、彼らの人権は認められないのか?

 太平洋戦争末期、日本軍は沖縄戦で、本土決戦を遅らせるため、住民を巻き込んだ持久戦を展開、
戦闘、集団自決などで多くの沖縄県民が犠牲となった。

 そして今回も、日本政府は本土の安全保障のため?に、アメリカ軍に沖縄・高江を生贄?として差し出し、
有無を言わせず、またも犠牲を強いようとしている。

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琉球朝日放送 製作
テレメンタリー2012 標的の村 ~国に訴えられた沖縄・高江の住民たち~
【事故が多発しているアメリカ軍機「オスプレイ」の着陸帯が自宅のすぐ近くに建設されると聞き、
やめてくれと声を上げた沖縄県東村・高江の住民たち。6人の子供を抱える安次嶺現達さんは
「住民の会」を作って座りこんだところ、国に「通行妨害」で訴えられてしまった。

 国が、国策に反対する住民を訴えるという前代未聞の裁判。

 反対意見を封じ込めることを目的に権力のある側が個人を訴えることをアメリカではSLAPP裁判とよび、
多くの州で禁じている。しかし日本にその概念はなく、被告にされた高江の住民らは3年半に及ぶ裁判の間、
資金も時間も奪われ身体的・精神的な苦痛を強いられた。

 沖縄の住民運動が最後の抵抗手段にしてきた「座りこみ」。それを「通行妨害」に矮小化して
住民を裁判にかける手法が成立するなら、国に都合が悪い沖縄の声はますます封殺されてしまう。

 人口160人の高江集落はアメリカ軍のジャングル訓練場に囲まれている。頭上では日常的にヘリが旋回し、
住民らは「まるで自分たちがターゲットだ」と憤慨する。

 それは消して大げさではなかった。
実際にアメリカ軍は、高江区民を標的に訓練をした知られざる歴史があった。

 ベトナム戦当時、沖縄の山岳地帯に襲撃訓練用の村が作られていた。
その「ベトナム村」に近くに住む高江の住民たちが連行され、ベトナム人役をやらせられていた。

 現在建設予定の6カ所のヘリパッドも、ちょうど集落を取り囲む配置になっており、そこにオスプレイが来ることも明らかになった。住民らは、高江をさらに標的にするような基地建設は許せないと、10月のオスプレイ配備に向け、正念場の座りこみを続けている…。】