おはようございます。
習慣化コンサルタントの古川です。
ゴールデンウィークに入る前、
「この休み中にやりたいこと、いろいろあるんですよ!」
という声をたくさん聞きました。
・読みたかった本を一気に読む
・部屋を片づけて、気持ちもリセット
・自分の棚卸しや、1年の振り返り
・朝型に切り替える練習をする
まさに、やりたいことがたくさん。
でも、そのリストがあればあるほど、
なぜか数日経つと、こうなりませんか?
「あれ…結局、何も手をつけてない」
「やらなきゃって思うほど、動けなくなる」
「リストを見るたびに焦る…」
今日はそんな、
「やりたいことがあるのに動けない」
という人へ
力を抜いて進めるという、
もう一つの整え方をお伝えします。
やりたいことリストが「重荷」になる理由
やりたいことを書き出すのは、
とてもいい習慣です。
でも、そのリストを眺めたときに
プレッシャーを感じているなら、
それはもう「タスク」になってしまっている
可能性があります。
本来、“やりたいこと”って、
ワクワクしたり、気持ちが軽くなるもののはず。
でもそこに、
・全部やらなきゃ意味がない
・せっかく時間があるのに何もできない自分って…
そんな無意識の“正しさ”や“完璧思考”が入り込むと、
「やりたいこと」だったはずが、
「やらなきゃいけないこと」に変わってしまう。
それが、心を重くする正体です。
予定通りにいかないのが、人間
まず、大前提として覚えておいてほしいのは、
人は予定どおりに動けないのが普通だということです。
感情が動かなかったり、
疲れが残っていたり、
ちょっとしたトラブルが入ったり。
それでも「やりたいことリスト通りに進めなきゃ」
と思うと、ズレるたびに自己否定が始まります。
だから私は、やりたいことリストを見るとき、
こういうスタンスを大切にしています。
「これは、今の自分が“選んでいい”こと」
義務ではなく、選択肢。
そのくらい“ゆるく”とらえることで、
自然と動き出せるエネルギーが戻ってきます。
今の自分がやりたいことを選び直す
ここでひとつ、簡単な問いを紹介します。
リストを眺めながら、
自分にこう聞いてみてください。
「今の私が、ほんとうにやりたいことはどれ?」
ポイントは、“今の自分”です。
たとえば「早起きの練習」も、朝眠かったら、
今やる必要はないかもしれない。
「本を読む」も、
頭が疲れているときに読むより、
お風呂に入ってからのほうが
スッと入ってくるかもしれない。
その時々の体調や気持ちによって、
“やりたいこと”の中身も、
タイミングも変わってくる。
リストは「予定」ではなく、
“今の自分が選べる選択肢”なんだ
という柔軟さがあると、
心がグッと軽くなります。
「1つだけできたらOK」という基準に変える
もうひとつ、
心を整えるためのコツをお伝えします。
それは、「1つだけできたらOK」という考え方です。
人は「全部やろう」と思うほど、
動けなくなります。
でも、「今日はこれだけできれば上出来」
とハードルを下げると、
意外なほど行動しやすくなります。
さらにおすすめなのは、
やったことにマルをつけてあげること。
たとえ1つでも、
「やれた」という実感が自信になります。
完璧じゃなくていい!
やりたいことリストがあるのに、
何もできていない自分に焦るときは、
こう問い直してみてください。
「私は、自分に優しくできているだろうか?」
やりたいことは、もっと自分を満たすためのはず。
それがプレッシャーになっていたら、本末転倒です。
だからこそ、ゴールデンウィークのように
時間があるときこそ、“整える”という視点を
持ってみてください。
完璧にこなすことではなく、
今の自分に合ったことを、気持ちよく1つだけ選ぶ。
その繰り返しが、
自分らしいペースと充実感を取り戻す道になります。
「やりたいのに、動けない」と悩むとき、
あなたは決して怠けているわけではありません。
むしろ、それは丁寧に生きようとしている証拠です。
その気持ちに、
まずはやさしくOKを出してあげてくださいね。