おはようございます。
習慣化コンサルタントの古川です。
ゴールデンウィーク、
いかがお過ごしでしょうか？
この時期になると、
毎年多くの方から同じような声が届きます。
「せっかくの休みなのに、何もしていないと不安になる」
「寝てばかりで、1日を無駄にした気がする」
「周りは旅行やイベントで充実してるのに、自分は…」
これはとても多くの人が感じている、
現代的な“休むことへの罪悪感”です。
でも、本来の休日の役割は、
「何かをすること」ではなく、
「自分を取り戻すこと」ではないでしょうか。
何もしない＝価値がない、は思い込み
忙しい毎日を過ごしていると、
「動いていないとダメ」
「何かしていないと価値がない」
といった考えが、
無意識に染み込んでしまいます。
これは“成果重視”の社会で生きてきた
私たちの自然なクセでもあります。
たとえば、予定がない日、
SNSで誰かの楽しそうな投稿を見た瞬間、
自分の休日が「意味のないもの」に
思えてきたりします。
でも、ここで問いかけたいのです。
本当に、私たちは「何かをしているとき」
だけ価値があるのでしょうか？
実は、“何もしない時間”にこそ、
私たちの深い部分がじんわりと癒され、
整っていくのです。
休む力が心の土台をつくる
頑張って進むことばかりが評価されがちですが、
人生を健やかに生きるためには、
「止まる力」「緩める力」も必要です。
実際、私がこれまでサポートしてきた多くの方が、
「やるべきことを手放せた瞬間」に、
ようやく本来の力を取り戻していきました。
休むというのは、
ただ怠けることではありません。
“余白を持つ選択”です。
その余白があるからこそ、
次に進むときに「自分らしい軸」で
選択できるようになります。
焦りの背景にある比較を手放す
休みの日に不安になる一番の原因は、
他人と自分を比べてしまうことです。
・あの人は家族サービスしている
・この人は旅行で楽しんでいる
・みんなアクティブなのに、自分は…
でも、人にはそれぞれ違うエネルギーの周期があります。
誰かにとっての「活動の時期」が、
あなたにとっては「内省の時期」かもしれない。
自然の流れでいえば、
種を蒔く時期もあれば、休眠する時期もある。
だからこそ、
自分のタイミングを信じてほしいのです。
焦る必要はありません。
ゆっくりと、深く、整える時間もまた
「前進」のひとつです。
何もしていない日を、習慣にしてみる
最後にひとつ、提案です。
このゴールデンウィーク中に、
予定を詰め込まず、
ただゆっくり過ごす日があるならば、
ぜひひとつの習慣として取り入れてみてください。
「今日は、自分に優しくする日」
「今日は、心と体を深呼吸させる日」
そう名づけて1日を始めるだけで、
その日は、意味のない時間ではなく、
自分を整えるための“回復の1日”
へと変わっていきます。
人生には、走る時期と立ち止まる時期があります。
どちらが良い・悪いではなく、どちらも必要です。
この休みの期間、
もし“何もしない自分”にモヤモヤしたら、
それは「がんばりすぎていた証拠」かもしれません。
どうかそのモヤモヤを責めずに、
やさしく抱きとめてあげてください。
それだけで、心は少しずつ、整っていきます。
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