おはようございます。
習慣化コンサルタントの古川です。
「嫌なことがあったけど、
気にしちゃダメだ…」
「落ち込んでる場合じゃない!
前向きに考えなきゃ!」
「こんなことでクヨクヨしてるなんて、
自分は弱いのかも…」
そんなふうに、
自分を奮い立たせるように
無理やりポジティブに切り替えようと
したことはありませんか?
確かに、ポジティブな思考は大切です。
問題を乗り越え、
前向きに行動することで
人生が開けることも多いでしょう。
しかし、ネガティブな感情を
無理にポジティブに変えようとすると、
逆に疲れてしまうこともあります。
実は、習慣化の観点から見ても、
無理にポジティブになることは
長続きしません。
本当に大切なのは
「ニュートラルな状態を受け入れる習慣」
を持つことなのです。
「ポジティブ変換」が疲れを生むことも
例えば、職場での人間関係。
苦手な上司との関係に悩み、
「この人の良いところを見つけよう」
「この状況から学べることは何か」
と考えるのは確かに大切です。
しかし、毎日それを無理に続けると、
心がどこかで疲れてしまいます。
最初は前向きに取り組んでいても、
「やっぱり無理だ…」と
思ってしまう瞬間が来ると、
挫折感が大きくなります。
これは、習慣化の観点でいうと
「続かない仕組み」になっているのです。
では、どうすればよいのでしょうか?
「ニュートラルな状態」を受け入れる習慣
習慣を続けるためには、
「無理なくできる範囲で継続する」
ことが大切です。
ポジティブに変えられない日があっても、
それを「ダメな日」だと決めつけないこと。
天気に例えるとわかりやすいでしょう。
晴れの日もあれば、曇りの日もある。
時には雨が降ることもある。
晴れの日が良くて、
雨の日が悪いわけではなく、
どちらもあって当然のことです。
同じように、自分の気持ちも
「今はこういう時期なんだな」
と受け入れることで、
無理なポジティブ思考から解放されます。
「今日は気分が乗らないけど、
まぁそんな日もあるよね。」
この考え方を習慣化するだけで、
心が軽くなります。
「完璧にやらなければ」を手放す習慣
私たちは「頑張らなきゃ」
「成果を出さなきゃ」と思いがちですが、
そのプレッシャーが逆に習慣を
続けられなくする原因になっています。
例えば、
毎日30分運動しようと決めたけれど、
仕事が忙しくてできなかった日があった
とします。
その時に「1日サボってしまった…」
と落ち込むのではなく、
「5分でも体を動かせたならOK」
と考えられると、
習慣は続きやすくなります。
100%を目指さず、
60%、50%でもOKとすることで、
長く続けることができます。
習慣の力で「自然に」変わっていく
結局のところ、ネガティブな状態を
無理にポジティブに変えようとするよりも、
「そのままでもいい」
と思える習慣を持つことが、
長い目で見て楽に生きるコツです。
そのためには、以下のような
習慣を取り入れてみるのがオススメです。
・「今日はこんな日だったな」と振り返る習慣をつける
日記やメモを活用し、
ポジティブ・ネガティブに関係なく、
1日を振り返る。
・「60%の完成度でもOK」と考える習慣
すべてを完璧にしなくても、
やれる範囲でやればいいと自分に許可を出す。
・「調子が悪い日もある」と受け入れる習慣
そういう日があるからこそ、
調子が良い日が際立つと考える。
このような習慣を続けることで、
無理にポジティブになる必要がなくなり、
自分らしく過ごせる日が増えていきます。
ニュートラルな習慣を大切に
ポジティブになることは
決して悪いことではありません。
でも、「ポジティブじゃなきゃいけない」
と思い込むと、逆に自分を苦しめること
もあります。
大切なのは、
「自然に変わっていく力を信じること」。
そして、習慣の力を使って
「今の自分を受け入れる」こと。
毎日少しずつ、
自分を労わる習慣を取り入れながら、
自然体で生きていきましょう。