自己否定につながるあなたが正しいと信じている「無意識の思い込み」とは？

おはようございます。

習慣化コンサルタントの古川です。

主催している『習慣化オンラインサロン』で、

毎月テーマを変えてセミナーを開催しています。

3月は、自己否定から自己肯定できるようになる

ビリーフについて話をしました。

ビリーフとは、
あなたが正しいと信じている
「無意識の思い込み」のことです。

たとえば…

1：自分への認識（自分をどう思うか？）
　…「私は○○だ」「私は〜できない」

2：他者への認識（人とはどういうものか？）
　　…「人は○○だ」

3：世の中への認識（世の中とはどういうものか？）　　　
　　…「世の中は○○だ」

4：理想ルール
　　…「○○であるべきだ」

5：禁止ルール
　　…「してはいけない」

6：拡大解釈の法則
　　…「○○は○○だ」

7：原因と結果の法則
　　…「○○すると○○になる」
　　…「○○しないと○○できない」

ビリーフは、普段意識すらしていない
大前提の思い込みです。

だからこそ私たちは、
日々の生活の中に悪いパターンを
生み出しているものの正体がわからず、
何十回、何百回も同じことを
繰り返してしまうのです。

今日は、私のクライアントさんの事例から

自己否定から自己肯定できるようになる

ヒントをお伝えしていきましょう。

少し長くなりますが、

お付き合いただければ幸いです。

Aさんは落ち込みやすい性格です。

仕事のミスや上司から注意を受けると、
2〜3 日深く落ち込みます。

「俺は本当にダメだな」という
心の声が湧いてくると、
仕事が終わっても土日も
ずっとネガティブな考えがグルグル回ります。

一度落ち込むと、
気持ちの切り替えが簡単にできず困っています。

ここまで自分を責める必要はない
とわかっていても「自分が劣っているからだ」
と自己否定を積み重ねてしまいます。

「考えても仕方がない」
とわかっていてもやめられないのです。

何とか自分を責める癖をなくしたい。

Aさんは、もっと気持ちを
早く切り替えられるようになりたいと思っています。

Aさんのように日常的に味わう自己嫌悪感は、
大きなストレスになります。

自己嫌悪を味わう度合いは、
自分のどこが悪いととらえるかによって

左右されます。

この図は、ＮＬＰで使われる
ニューロロジカルレベルという理論です。

ニューロロジカルレベルとは、
わかりやすく言うと、
自分のどこが悪いのか、
その悪いと考える部分を
5つのレベルに分けて示したものです。

図のとおり、大きく5つのレベルがあり、
一番下から順に「環境」「行動」「能力」
「価値観」「自己認識」と並んでいます。

あなたが自己嫌悪を感じたときに、
この5つの内、どこのレベルでの問題なのかを
適切にとらえることができれば、
冷静に対策を考えることができ、
必要以上に落ち込むことがなくなります。

詳しく説明しましょう。

レベル1「環境」

職場・住居など自分が身を置く環境です。
環境を変えれば自分も変わります。

わかりやすいのが転職や引っ越しです。

レベル2「行動」

自分ができる行動、やり方、戦略です。

目標を達成したいときに、
行動量を増やしたり、
戦略を練ることで、
私たちは結果を変えることができます。

レベル3「能力」

自分のスキル・知識です。

自分に必要なスキルを明確にして、
能力を高めれば、結果は変わります。

能力が足りなければ、
ただトレーニングすればいいだけなのです。

足りない知識があるなら、
学べば済むわけです。

レベル4「価値観」

その人が信じている価値観・信念のことで、
ビリーフ（自分の思い込み）です。

たとえば
「営業成績が高まらないのは、
製品が悪いからだ」
という思考を持っていると、
目標達成は困難でしょう。

そこでもし、
「営業成績は、
自分の行動と戦略次第で変わる」
というビリーフに変われば、
図でいう下のレベルの能力・行動・環境を
変えることができます。

レベル5「自己認識」

「私は○○だ」という自分を評価するビリーフです。

「私は、営業マンとして劣っている」
「私は営業センスがない」
という認識を持っていると、
ちょっとした失敗で
「やっぱり自分はダメだ！」
と大きく落ち込んでしまいます。

このように、自己嫌悪を感じたとき、
まずは下位のレベルで原因を考えられると、
落ち込む度合いは軽くなります。