習慣化コンサルタントの古川です。
伊藤忠商事やデンソー、
東レなどの企業を中心に、
朝型勤務化に向けての取り組みが
なされました。
ここでは、大手総合商社の伊藤忠商事の
事例を紹介します。
(「日本の人事部リーダーズ 」/
伊藤忠商事株式会社
人事・総務部 企画統轄室長 垣見俊之氏
のインタビューより要約)
朝型勤務化のキッカケは、
震災時にまるで何もなかったかのように
9時に出社してくる自社社員を見て、
社長が危機感を持ったことだそうです。
商社マンといえば、
ハードワーカーのイメージがあります。
まず実態としては、
厚生労働省の調査によると、
従業員1,000人以上の会社は、
月の平均残業時間が20時間であるのに対し、
取り組み前の伊藤忠商事では、
なんと50時間弱もありました。
実に約2.5倍もの残業時間だったそうです。
そこで、以前から
「夜の残業はダラダラしている。
朝、スッキリした頭で仕事をしたほうが効率的だ」
と指摘していた社長が、
「割増賃金を払ってでもいいので、
朝型勤務にせい!」
という指示を出し、
全社的な取り組みが始まりました。
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1.就業時間は9時〜17時15分。
昼食時間を除いた7時間15分で、
徹底して業務効率を上げるよう活動
2. 「朝型勤務制度」では、
遅くとも20時には仕事を終え、
22時には消灯。
以降の残業は完全禁止。
ただし、一部海外との時差のある部署は
申請で許可を取ること
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私も、効率的に仕事を進める方法を
コンサルティングしていますが、
そのキモは仕事を終える時間を
徹底的に守ること。
恐ろしいまでの緊張感を持って臨めば、
精密に優先順位をつけることができますし、
必要のないことは捨てることができます。
この制度の企画・運用の責任者で
ある人事・総務部企画統轄室長の垣見氏も、
社員の業務への集中度がアップし、
業務の取捨選択が進んで、
本当に重要な仕事から取り組むようになったことが
一番顕著に見られる成果だと語っています。
また同社では、強制力だけではなく、
やる気を高める支援もしています。
□ 9時前に仕事をした場合は、
深夜勤務と同じように割増賃金を支給
□ 8時前に仕事を開始した社員には、
軽食を無料で提供
さらに面白いのが「110運動」。
社内の飲み会は「1次会夜10時まで」
という意味です。
これもとても大切なことです。
ついダラダラ飲んでしまい、
深夜1時に帰ったともなれば寝不足になり、
起きるのも遅くなって、
始業ギリギリの出社は当たり前です。
伊藤忠商事では、
半年間「朝型勤務」に取り組んだ結果、
20時以降に残って仕事をしていた社員が
30%から7%に減少。
20時以降の勤務者に至っては、
10%だったのがほぼゼロになったそうです。
一方、朝8時前に出勤する社員は、
20%から34%に増加し、
残業時間は約10%減少したとのことです。
先進国の中でもホワイトカラーの
生産性が低いといわれている日本では、
これから政府や多くの企業で
朝型勤務制度の導入が増えていくと
私は予想しています。
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