習慣化コンサルタントの古川です。
みなさんのなかにも、
「わたしはこういう欲求が強そうだ」
「こういうことで幸せを感じるんだ」
と思えた人もいるはずです。
しかし、その欲求を満たして幸せを感じることは、
そんなに簡単なことではありません。
それこそ、このコロナ禍のなかで
経済的な不安を抱えている人は
少なくないでしょうし、
「愛するパートナーがいない」
「思うように出世できていない」
「いまの仕事に自分の能力を生かせていない」
というふうに感じている人も多いでしょう。
そして、そのように
「あれもこれもできない」と感じることが、
じつは幸福感を大きく下げてしまうのです。
それも当然のことかもしれません。
幸せになるための
「こうしたい」「こうありたい」「こうなりたい」
という欲求を満たすことができないのですから。
これは、「学習性無力感」と呼ばれる
現象によるものです。
学習性無力感とは、専門的には
「長期にわたってストレスを
回避できない環境に置かれた人間や動物が、
その環境から逃れようとする努力すら
行わなくなる現象」
のこと。
少しわかりづらいかもしれませんので、
ここでひとつ例を挙げましょう。
みなさんは、「鎖につながれたゾウ」
という話を知っていますか?
これは、ホルヘ・ブカイというアルゼンチンの
心理療法士であり作家が描いた寓話です。
その内容をかいつまんで紹介します。
あるサーカス団に大きなゾウがいました。
その足には鎖が巻かれ、
木の杭につながれています。
でも、その杭はとても小さなもの。
大きな木でさえ根っこから
引き抜くことができるゾウだったら、
そんな小さな杭なら簡単に引き抜いて
逃げ出すこともできそうなものです。
でも、なぜかそうしようとはしません。
じつは、そのゾウは小さな子どもの頃から
ずっと鎖で杭につながれていました。
小さな子どもだった当時のゾウからすれば、
その杭はとても引き抜くことなどできないもの。
何度も何度も逃げようと試みましたが、
それは叶いませんでした。
そのうち、次第に逃げ出すことをあきらめ、
「自分はこの杭を抜くことなどできない」
「逃げ出すことなどできない」と、
自分自身を洗脳してしまったのです。
そして、立派な巨体を誇る大人になった今も、
ゾウは逃げ出そうとはしなくなったのでした。
これは、何度もチャレンジしては
失敗を繰り返すことで、
「どうせ自分にはできない」
という負け癖を持ってしまい、
新たなチャレンジのために
行動したり思考したりすることを
あきらめてしまうという、
まさに学習性無力感を描くと同時に、
最初からあきらめることなく、
固定観念に対して
「本当にそうなのだろうか?」
とゼロベースで考えることの重要性を
伝えている話です。
みなさんのなかにも、それぞれに
「このことを何度もチャレンジしてみたけど、
やっぱり自分には無理なんだ」
「新しいことは、なにをやっても
なかなかうまくいかないんだよね」
といったことがあるのではないでしょうか。
「どうせ自分にはできない」
と感じてしまう学習性無力感こそ、
幸福感を上げるための天敵なのです。
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