習慣化コンサルタントの古川です。
以前、プレジデント誌の取材で
「無気力・無関心の人に
どんな習慣をつけていけばいいかアドバイスをください」
と要望をいただきました。
私が聞いたのは、
それで本人は何が問題だと感じているんですか?
ということです。
そうすると、仕事に打ち込むわけでもなく、
土日になったらダラダラと過ごして充実感がない。
何か趣味でも始めたらと進めても
「何がやりたいかわからない」
というばかりだというのです。
さて、この「無気力・無関心」を
どう解決すればいいのでしょうか?
私はこのように解説しました。
まず、無気力の構造を理解することが大切です。
なぜ、無気力・無関心になるか?
答えは「心に蓋をしているから」
仕事に特段情熱もなく、
休みもやりたいことがない。
おそらく、私の予測では、
嫌な毎日を惰性でも義務感で働き過ごすには、
感情を感じないことを選択する習慣がついていると思います。
無感覚になることで、
ロボットのように行動することで、
義務感と辛さを麻痺させる。
しかし、その代償はプラスの感情も得ることが
できなくなっていくという意味において
まさにロボットになってしまうのです。
行動が単なる思考の結果ならば、
私たちは「やるべきことだけ」の毎日になります。
しかし、マイナスの感情で先延ばしをするときも
ワクワクして何か目標に向けて行動するときも
どちらも感情から生まれるのです。
その大切なモチベーションとしての
源である感情に蓋をしてしまっては、
無気力、無関心になってもおかしくはありません。
ある会社で仕事の残業を減らすための
コンサルティングに入った時のことです。
5人のチームの残業対策を
コンサルティングしていたのですが、
2名がすごくよそよそしいのです。
面従腹背というか、心を開いてくれないのです。
上司も同じ印象を持っているようで、
何を言っても「立て板に水」。
言葉やアドバイスが何も響かない状態にあるそうです。
そこで、彼らに寄り添って本音を聞いてみました。
徐々に信頼されるようになると、
ポツリポツリと会社や上司に対する本音・不満を
口にするようになったのです。
彼女たちは、
深夜23時まで仕事をさせられている
被害者だと思っているのです。
こんなに一生懸命頑張っているのに、
残業しているのが自分たちの責任だと言われるのは
心外だというのです。
この状況がわかってもらえず、
どうせ分かってもらえないなら
分かってもらおうとするのをやめてしまえばいいんだ!
そんな選択をして、
まるでロボットのように感情を出さずに、
無感覚に仕事をしていたのです。
しかし、この不満を吐き出した後に、
彼らは何を言いだしたでしょうか?
「まあ、とはいえ自分たちの問題を
改善してないのも事実なんですが・・・」
とようやく会社や上司ではなく
自分たちの領域で働き方の見直しを行うようになりました。
結果、コンサルティングで
高密度化の成果をだしたのは
この二人だったのです。
無気力、無関心から脱出するには、
マイナスの感情をモロに感じることが大切です。
なぜならば、心には、
マイナスもプラスも感情が存在しているから。
プラス感情だけ上手に受け取るというのは
都合がいい話でうまくいきません。
思考的に生きれば確かにマイナス感情に被害は受けない。
しかし、代償は「やりたいことが分からない」
「やるべきことがないと突然迷いの渦にはまってしまう」
という問題が起きます。
わくわくを受け取って、
心の衝動が何かを得ることが、
私たちの自分らしさ(本質)に沿うことになります。
本質は感情を通じてのみ表現されるのであって
感じなければ自分らしさは分からないということ。
だから、感じる!ことが最初の習慣。
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