習慣化コンサルタントの古川です。
さて、今日はこんな話を。
第1話:なぜ人はタイムマネジメントをしたくなるのか?(目的論)
・タイムマネジメントの目的とは何か?
・生産性と効率はどう違うのか?
・時間術1.0,2.0,3.0
・なぜ単純に解決しないのか?
まず、なぜタイムマネジメントをしたくなるのでしょうか?
☆時間の飢餓感、枯渇感
私は大学生の時などは、時間が余りすぎていて、
こんな分野は興味がありませんでしたが
社会人になると、急に読むようになりました。
当然、「時間がない」という飢餓感が現れるから。
その原因を考えていくと、
仕事という領域に入っていくと、
「やることが増える」
「やることが終わらない」
という時間への枯渇感。
表面的な「不満」は
やるべきことが終わらない、
寝る時間が減る、
毎日しんどい、
いかに効率よくタスクを終わらせることができるか、
ということを考えます。
☆役割の増加
そもそも時間は24時間ですが、
そこに役割が増えていき、TODOが増えるごとに
時間への飢餓感、枯渇感は増えていきますよね。
営業マンとしての自分のやるべきこと、
外出、提案書作成、メール返信、申請書作成など
やってもやっても終わらない無尽蔵のタスク。。。
このタスクに埋もれて窒息死しそうな中で
なんとか自分の時間を確保したい、
寝る時間を確保したいと思うわけですが、
これは、まず営業マンとしての役割が増えたからでした。
さらに、ここに家族をつくり、
夫、父親としての役割が増えるとさらに
やることが増えます。
相対的に時間内でのやりくり、
優先順位が増えていくわけです。
☆やるべきこととやりたいこと
タイムマネジメントの目的は、
自己啓発的な意味合いにおいては、
「自分を磨く時間」投資の時間が欲しい
心理的な面で言えば
「余裕が欲しい」慌ただしい生活から解放されたい
もしくは、身体面から言えば
「疲労状態」から抜け出したい
と様々ですが、
いずれにしても、
「もっと自分の時間が欲しい」(自発的な行為としての時間)
を持ちたいというところに集約されていくのかなと思います。
やるべきことを効率よく終わらせる
やりたいことを増やす
という観点ですね。
☆生産性と効率は違う
生産性は、
成果にフォーカスしてやることそのものを
再定義しますが、効率はやることそのものより、
いかに早くやるかに焦点を当てる点で違います。
☆時間術1.0,2.0,3.0
私は時間活用には3つの目的があり、
どのポジションから語るかで違うものになると思います。
全部を一色譚に考えるとややこしい。
時間術1.0は効率を良くする領域です。
いまあるタスクをどうやって終わらせるか、
集中力や効率的な手順の見直しなど、テクニック的な領域です。
時間術2.0は成果にフォーカスする領域です。
営業成績を1年間で最大化するために、
今日やったほうがいいこと
3年で最大化するために、
今週やったほうがいいこと
を定義する。
また、目標の設定方法によっても成果は変わります。
この意味において目標管理とタイムマネジメント
が関わってきます。
最後に、
時間術3.0は豊かさという領域です。
なぜタイムマネジメントしたいのか?
それは、豊かさ、生きがい、心理的な余裕など
精神的な目的に焦点を当てることもできます。
ここには性格タイプの違いが現れますし、
そもそも何がしたいのか?
どんな欲求を持っているのか
という追求が必要になります。
☆なぜ単純に解決しないのか?
時間管理の本は、世間に大量にあふれています。
普遍的なテーマであり、しかしたくさんの本が出ても
決定的な解決策がない。
一番の理由は、
時間管理は、超複雑系の問題だから
だと私は考えます。
単純なツールで一発解決すればいいのですが、
みんな、やっている仕事が異なり、
経営者と新入社員の時間術は違う。
また、立場も違う。
子供がいるか、妻であるか、夫であるかで
抱える問題は違う。
さらに、問題を複雑にするのは、
自分ではコントロールできない要因が多いということ。
上司や顧客の急な都合、トラブルなどで
想定できないことがたくさん起きてきます。
プランニング通りに進めばいいのですが、
そういかないのが現実。
管理しようとすればするほどに
できない!!が増えていく。
さらにさらに、行動やタスクの他に、
心理的な面も関わります。
たとえば、人に任せるのは不安だ
今日やっておいた方が安心だから
ちゃんとやらないと何かあったら心配だから
という心理が、やることを増やし、
タスクあたりの時間膨張につながります。
行動面と心理面と環境面が
複雑に絡み合っています。
さらに付け加えると、性格タイプによって
時間術の最適な方法、
しっくりくるやり方は違います。
このように、
複雑系のテーマは、
経営や人間関係、経済、社会問題と同様に
これ1冊で終わりというわけにはいかない。
しかし、
基本的なメカニズム、シンプルな原則
と有効なツール、技術がカバーできれば
あとは自分で考える、試してみる、
実践しながら自らの「タイムマネジメント術」
をつくることができる
つまるところ、
既製品で、外に答えがある思考で考えていると
永遠に解決しないので、
自らの方法を探求するしかない
とも言えます。
その方法を探求するためにも
本質を明確にし、時間の原理、代表的な技術を知ることは
重要だと思います。
次回は、
第2話:タイムマネジメントで踏まえるべき切り口(本質論)
について書いてみたいと思います。
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