ラグビー平尾誠二氏に学ぶ習慣 | 人生を変える「習慣化」ブログ

人生を変える「習慣化」ブログ

習慣化コンサルタント古川が綴る「人生を変える習慣」
人生が変わった!という深い感動を共に味わう
を使命に、日々の気づきを発信しています。

 

習慣化コンサルタントの古川です。

 

1980年代のラガーマンといえば、

ミスターラグビーと呼ばれた男、平尾誠二氏です。

 

1.圧倒的で長期間の活躍した「ミスターラグビー」

 

テレビドラマにもなった「スクールウォーズ」は、

伏見工業高校と山口良治監督です。

 

天才平尾誠二を山口先生がスカウト。

 

平尾氏は、親の反対を押し切り、

ワルで有名の伏見高校に飛び込みます。

 

そして、伏見工業高校時代には全国優勝、

同志社大学では大学選手権3連覇、

さらに在学中に史上最年少となる19歳で

日本代表デビューを果たします。

 

社会人になっては、

神戸製鋼では社会人7連覇、

W杯には第1回〜3回大会まで出場、

さらに指導者として34歳で日本代表の監督に就任、

W杯第4回大会では監督として指揮を振るわれました。

 

国内チーム相手でゲームキャプテンを務めた試合では

負けた事が一度だけ

(同志社大学時代の日本選手権対新日鐵釜石戦)

と言う抜群のリーダーシップです。

 

この圧倒的な成果を長期間出し続けたのには、

彼独自の習慣があります。

 

その3つの習慣を取り上げて、

私たちが取り入れられるよう解説を試みたいと思います。

 

 

習慣1.理不尽力をつける

 

平尾さんは、人生も仕事もスポーツも

世の中は理不尽なことだらけだ。

 

それをどのように解釈して、

生きるかは選択できると説いています。

 

そして、理不尽というものを正面から受け止めるためにも、

若い頃から、理不尽力をつけるという態度が必要だと説いています。

 

著書「理不尽に勝つ」の中で、次のように解説しています。

 

「人は理不尽を経験すればするほど、

より大きな理不尽を体験すればするほど、

鍛えられ、強くなれる。間違いなく成長する。

 

そして、理不尽が大きければ大きいほど、

それに打ち克ち、乗り越えた時の喜び、達成感は大きくなる」

 

私はストレスに強くなる思考習慣を研究してきましたが、

ストレスに強い人の特徴は、理不尽をストレスと思わずに

受け止められる度合いに相当部分左右されることを発見しました。

 

つまり、中学の野球部で先輩から目的性がない、

(というよりただのシゴキ)としてのグランド1周。

 

スポーツの世界ではよくる光景ですが、

この理不尽がその人のメンタルを鍛えることになります。

 

さて、私たちは理不尽は外から降りかかる災難であり、

それを振ってくる会社や上司は迷惑な存在だと考えがちです。

 

クレームしかり、突然の突発業務、理不尽な残業命令。

しかし、これは考えようによっては理不尽力をつけるいい機会です。

 

「出来事は変えられないが、解釈は変えられる。」

 

理不尽力を毎日高めることで、

会社、家庭、人生におけるあらゆる出来事に潜む

理不尽に対して強くなれるのです。

 

それはひいてはメンタルタフネスにつながります。

 

若手向けの企業研修では、

全ての理不尽な仕事は、

理不尽力をつけるトレーニングにしよう

とメッセージを投げますが、

毎回反応は好評です。

 

 

習慣2.高密度化で自分を追い込む

 

34歳の若さで

ラグビの日本代表監督になった平尾さんは、

イギリス留学の経験から次のような大方針を出しました。

 

日本のチームは練習のしすぎ。

練習時間を週に三回、二時間にする。

 

海外の強豪チームの練習時間は

日本より圧倒的に短い。

 

 日本だと五、六時間練習するところを海外だと二時間。

 しかし、練習の密度が全く違います。

 

 日本は六時間で力のすべてを使い切るように練習するので、

 ある意味時間あたりに発揮する集中力が低いのです。

 

 逆に、海外の強豪チームは練習時間が二時間なので、

最初から猛烈な動きで練習します。

 

ラグビーの試合は、四十分ハーフの合計八十分です。

 

海外の練習が合理的なのは、

試合時間とほぼ同じで、

その時間内で高い集中力を発揮するところにあります。

 

本番と同じ緊張感でエネルギーを出し切る練習をしているのです。

 

この例は、私が提唱する仕事の高密度化に通じるものです。

 

今残業時間の削減が叫ばれていますが、

平尾さんの提唱する集中力を極限まで高める改革は、

仕事にもそのまま当てはまります。

 

私たちの仕事における時間の使い方は、

長時間、低密度になっていないでしょうか?

 

それを改革するために必要なことは、

ノウハウではなく、制限を設けることです。

 

「まず、制限を設ける。追い込まれてからノウハウを学ぶ」

 

・  退社時間を19時と設定する

・  この資料は30分以内で済ませる

 

このコミットメントを持つことで、密度が高まっていきます。

 

 

習慣3.逆境から学ぶ

 

冒頭のように、輝かしすぎる栄光ばかりと思いきや、

平尾さんには大きな逆境がいくつもあります。

 

その中でも「モデル事件」があります。

 

大学卒業後、企業からのラグビーオファーを断り、

イギリスにラグビー留学。

 

ここで、ファッション誌にモデルで登場したことが

当時のアマチュア規定に抵触したとの理由により、

日本代表候補選手から除外されたのです。

 

エリート街道まっしぐらの平尾さんに降りかかった災難。

 

ノーギャラで行っていたので

問題ないはずだった認識が、大問題に発展したのです。

 

ラグビー協会からは、汚名を挽回したければ

日本の一流チームで成績を出せ、と言われ、

急遽日本での所属チーム探しますが、

事件後は留学前には引っ張りだこだった企業からの連絡は

全くなくなっていました。

 

受け入れるチームがない中で、

悪戦苦闘した末、顔見知りであった

神戸製鋼の当時専務であった亀高素吉に相談し、

神戸製鋼行きがようやく決まったのです。

 

ここで、神戸製鋼7連破という快挙を成し遂げたのです。

 

人生はいい時ばかりではありません。

幸運もあれば不運もある。

 

問題はそれにどのようなマインドで臨むかで人生は変わります。

 

平尾さんの逆境も次なる栄光のために必要なフェーズだったのです。

 

私たちの仕事人生にも、予期せぬ人事異動や

トラブルなどが身に降りかかることがあります。

 

そんなとき、災いを転じて福となす

という逆境から学ぶ姿勢を身につけてみましょう。

 

なお、2016年10月20日平尾誠二氏は、

53歳の若さで死去されました。

ご冥福をお祈りします。

 

 

           

       iPhone, iTunesはこちら potifyはこちら Googleポッドキャストはこちら

 

 

\\ 毎日朝、3分読むだけで
人生のベクトルがどんどん変わる!//

行動、思考習慣に関する気づき、
事例や文献、パーソナルな出来事など
具体的な事例紹介はもちろん、

読者限定の特別な情報が
あなたのスマホに届きます。

ご登録はこちらから↓↓↓