習慣の割れ窓理論 | 人生を変える「習慣化」ブログ

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習慣化コンサルタントの古川です。

 

暴飲暴食、夜更かし、怠惰な生活、イライラ癖・・・

悪い習慣ほどすぐに身につき、

生活を乱して行くものです。

 

1日当たりの問題であれば大したことではありませんが、

それが積もり積もって行くとやがて健康が損なわれたり、

人間関係が破綻したり、慢性的なストレスや充足感のなさ

につながっていきます。

 

今回は、有名な「割れ窓理論」を引き合いに出して、

小さな乱れを正すと、大きな乱れをなくせる

と題して書きたいと思います。

 

 

習慣の割れ窓理論

 

割れ窓理論Broken Windows Theoryとは、

アメリカの犯罪学者ジョージ・ケリングが考案したもので、

小さな軽犯罪を徹底的に取り締まることで、

凶悪犯罪を抑止できるとする環境犯罪学上の理論です。

 

実際、1980年代、ニューヨークはアメリカでも

有数の凶悪犯罪が発生する都市で治安悪化が課題でした。

 

1994年、ルドルフ・ジュリアーニ氏が市長になって、

治安改善を行ったのですが、

この時に採用されたのが割れ窓理論です。

 

警察職員を5,000人増員して街頭パトロールを強化し、

小さな軽犯罪を取り締まりました。

 

落書き、騒音、無賃乗車、違法駐車、交通違反、

飲酒運転、万引きなどを徹底的に取り締まったのです。

 

これらの軽犯罪を取り締まることで、

なんと、5年間で殺人が67.5%、強盗が54.2%、

婦女暴行が27.4%減少し、治安が回復したのです。

 

些細な軽犯罪が凶悪犯罪に

ドミノ倒しのようにつながって行く。

 

昔から「嘘つきは泥棒の始まり」と言いますが、

小さな嘘をつかないように親としては教育することが

重要であることはうなづけることだと思います。

 

さて、この引用をしたのは、

私たちの習慣にも全く同じことが言えるからです。

 

 

小さな習慣の大きな効果

 

部屋が雑然としている、

健康に悪いものばかりを食べている、

ストレスからつい飲み過ぎてしまう、

ネットサーフィンをしすぎて寝るのが遅くなる、

結果的にいつも慢性的な寝不足になって体が辛い、

 

さらにそれらが仕事の集中力を奪っていて

残業につながり、夜更かし、ストレス、飲み過ぎ、

イライラに戻って行くのです。

 

ニューヨークの治安のように、

乱れはどんどん大きな乱れにつながっていきます。

 

私たちは習慣の生き物です。

実に8割は習慣的に繰り返していることばかりです。

 

だから習慣を変えることは

大きな人生を生きるうえで重要なキーワードです。

 

しかし、一方で、いきなり飲み過ぎを改善しよう、

ネットサーフィンをやめようと言われても、

これらの乱れは正しにくいものでもあります。

 

そこで、習慣にも割れ窓理論を採用してみましょう。

 

小さな乱れから正していくのです。

一番手軽な方法は、5分の片づけです。

 

たった5分でいいので、

出したものを元に戻したり、ゴミを捨てたり、

服をハンガーにかけたり、書類を捨てたり

という時間をとってみてください。

 

これを私が主催する習慣化の学校で行ったところ、

「気持ちがスッキリした」「先延ばし感が減った」

「心にゆとりができた」「気分がよくなる」

「快適になった」「オフィスが機能的になった」

「考えも整理されるようになった」「判断が早くなった」

「集中力が高まった」「家族も片づけるようになった」

「出したら片づけるようになった」

「だらしない自分への自己嫌悪が減った」

という声が上がって来ました。

 

小さな環境の乱れを正すこと、

心理に影響が出て、行動にも影響していきます。

 

私が習慣化のコンサルをしていても、

結果的に残業削減、ストレス対策、夜更かし

をやめるなどの大きな習慣を扱うときに

重要視しているのは、自己コントロール感です。

 

自分の生活に小さな主導権が握れるようになると、

大きな主導権も握れるようになります。

 

自分に自信が持てるようになって、

結果的に当初できないと思っていた、

運動や定時退社、ネガティブ思考の転換に

つながっていきます。

 

これらの大型の悪い習慣を扱うには、

まず小型の良い習慣を取り入れることで

良い循環に繋げることができます。

 

 

では何から始めるか?

 

習慣の割れ窓理論が

ご自身に当てはまると思われたならば、

ぜひ小さな乱れを正す習慣を取り入れてみてください。

 

具体的には、小さなことでいいと思います。

 

・今より15分だけ早く起きる

・朝、もしくは夜に家を5分片づける

・朝、pcの電源を入れる前に5分今日の計画を紙に書き出す

・万歩計をつけて、毎日歩いた歩数を数える

・スマホは22時に電源をオフにする

・入浴前に、腕立て、腹筋を20回こなす

・通勤電車ではネットサーフィンではなく、読書をする

 

などです。

 

 

これらの小さな規律を取り入れて守ることで、

自己コントロール感が持てるようになります。

 

一度自己コントロール感が得られれば、

ますますそれらを得るために何をしようかと

次の習慣行動が見えてきます。

 

流されるがまま、乱れるがままに、

手綱を握れていない自分の生活に

小さな習慣を取り入れてみてください。

 

           

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