習慣化コンサルタントの古川です。
最近、仕事が楽しくない、モチベーションが上がらない。
成長実感がない。
私は「3年目社員のジレンマ」と呼んでいますが、
私たちは安定的に仕事を回せるようになるとマンネリ化を迎えます。
マンネリ化が生まれるメカニズムと
打破するための習慣をご紹介したいと思います。
1.なぜマンネリ化は安全・安心・安定の代償
私たちの心理は、
「いつも通り」を維持することを本能的に求めます。
なぜなら、変化そのものが生存への脅威であり、
安定の敵だからです。
しかし、安全・安心・安定という3つの利益を得る代償として
退屈、停滞感、閉塞感を引き受けることになります。
仕事に置き換えると、いつも通りの人・やり方・リズム
で仕事を進めた方が安心です。
結果を安定的に出すには再現性は必要です。
しかし、心理的な安定の罠にはまってしまうと、
マンネリ化から抜けられなくなります。
次の図は、心理領域を示したものになります。
現状領域とリスク領域と表現しています。
現状領域とは、いつも通りを繰り返すことで、
変化のない世界です。
ここには、安全・安心・安定の3点セットがあります。
一方、マンネリ感や停滞感も発生します。
変化領域とは、
いつもとは違うことをやる、変化に満ちた世界です。
ここには、危険・不安定感・恐怖がありますが、
一方で成長感や新鮮さ・緊張感が存在します。
冒頭のマンネリは、
以下の図で言うところの現状領域から
抜け出せていないことが問題です。
まさに「いつも通り」の現状領域の住人になりすぎて
変化していないことが根本的な問題です。
つまり、仕事で退屈になったり、
成長感を実感していないのは、
挑戦をしていないからに他なりません。
自分の能力以上の挑戦の場があれば、
退屈感は消えて、リスクと刺激がやってきます。
会社で言えば、ジョブローテーションと言って、
一定期間で別の職場を経験させるという施策があります。
新しい挑戦の場を与えることで、
既定の能力を伸ばす必要がある環境をつくるのです。
しかし、自分でリスク領域に出て仕事をする
習慣がなければ、環境の問題にし続けます。
安定の反対が変化です。
いつも通りの仕事に変化をもたらすには、
変化・挑戦をすることです。
では、「変化する習慣」をご紹介します。
習慣1.やり方を変える
既存の業務でもやり方を最適化して、
新しい方法にチャンレンジするのは変化です。
たとえば、会議のやり方を変えて、進行役をつくるとか、
議題を事前に共有する、朝礼のやり方を変える、
資料作成時は手書きで構成をつくる、
仕事に取りかかる前の朝10分は計画を立てるなどです。
習慣2.短い時間でやり遂げる
今の仕事をより短い時間でやり遂げるのも変化です。
たとえば、私は仕事の高密度化習慣を提唱していますが、
帰る時間を早めるという手法があります。
たとえば、今まで22時だった人が、
20時に退社しようとします。
同じ仕事量をこなそうとすれば、
高密度化する必要があります。
高い集中力を発揮して最善主義で
仕事を進めることが求められます。
会議の時間を短くしてもいいですし、
資料作成時間に制限を設けるもの1つです。
この緊張感は変化であり、
効率が高まることから成長感を得られるでしょう。
習慣3.働く人を変える
新しい人と仕事をするのも刺激になります。
上司が変わると新鮮ですし、
プロジェクトメンバーが変われば学ぶこともたくさんあります。
意図的に自分で変えるとすれば、業者を変えて、
新しい人と一緒に仕事をするということでしょうか。
いずれにしても、
人を変えると変化領域に出ることができます。
習慣4.高い基準を設ける
仕事の成果基準をより高めること。
上司から資料作成を依頼されたとします。
依頼条件をクリアするだけではなく、
プラスαのアウトプットを出すことに挑戦します。
たとえば、補足情報をネットで調べて添付する、
考察を入れて判断しやすくする、
2つ上の上司の目線を考えて資料を作成する
など高い基準を追及することです。
Must,だけではなく、Want項目を満たすのです。
そのためには、仕事の目的や相手のニーズを
再度捉え直す必要があります。
習慣5.新しいことをやる
全く新しいプロジェクトや職種・職場に変わると
一気にリスク領域に入ることができます。
会社のジョブチャレンジ制度などで
他の職種に挑戦することは1
0年思考でキャリアを考えた時に
自分を成長させることに繋がります。
また、新規事業の立ち上げなどのプロジェクトは
試行錯誤の連続です。
リスク領域を超えて、パニック領域に
突入するかもしれませんが、
飛躍的な成長を遂げる可能性も秘めています。
さて、マンネリ化には肯定的な意味があります。
私たちが安定した成果、
再現性のある成果をだすためには、
いつも通りのパターンをつくることが重要です。
その代償としてマンネリ化がやってくるとしたら、
それは致し方ないことです。
問題はそこでモチベーションダウンして、
成果が伸び悩むのか、
リスク領域に出てさらなる成果向上に努められるのかで、
ビジネスパーソンとしての価値は大きく変わります。
ぜひ、「変化する習慣」を取り入れてみて下さい。
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