習慣化コンサルタントの古川です。
私は円覚寺の横田南嶺管長の本には
深い話がたくさんあって参考になります。
鎌倉にある円覚寺に実際、座禅を組みに行って
お話を聞いたこともありますし、
講演も聞いたことがありますが、
毎回気づきと学びがあります。
そんな横田南嶺管長の最新刊の本
「生きる力になる禅語」(致知出版)
から引用して学んでみましょう。
人生の達人の「ストレスを軽くする思考法」
です。
<p25,26より引用>
横田南嶺管長
「この前、童門冬路先生と言う歴史小説家と一緒に
ご飯を食べながらお話しをしました。
童門先生は昭和2年生まれでもう92歳になるのですが、
以前衰えを感じないと言っていました。
そこで根掘り葉掘り健康の秘訣を尋ねたところ、
・1つは肉を食べること、
・もう一つは毎日酒を飲むことだと
「先生、私はそれが実践できません他に何かありませんか」
と聞いたら教えてくれたのは、
「すべて何があっても
自分のせいとは思わないこと」
と言ってすぐ後に
「そして誰のせいとも思わないこと」
だと言われました。
すべてそういう出来事が起こっているだけであって
誰のせいとも思わないと言うんです。
自分のせいだと言うと、
それは結局自分の身心を苦しめるだけです。
かといってお前が悪いんだと言えば
これも人を攻撃しているようで
自分の体と心を痛めつけているでしょうね。
だからもう、すべてはそーゆー出来事が
起こっているだけだとみる。
なるほど、これは人生の達人だなぁと思いました。
<p25,26より引用>
思考も現実も
多面的で、多次元的なので、
すべて完璧な考え方はありません。
ただ、この考え方は
究極の許し。
自分と相手も許し、
出来事に逆らわない。
ストレス対策の根本は、
コントロールできないことに
抵抗しないこと。
と言えます。
童門先生の言葉は、
やはり人生の達人が編み出した思考法ですね。