「陰陽の法則」で習慣を捉える | 人生を変える「習慣化」ブログ

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習慣化コンサルタント古川が綴る「人生を変える習慣」
人生が変わった!という深い感動を共に味わう
を使命に、日々の気づきを発信しています。

 

 

習慣化コンサルタントの古川です。

 

 

さて、今私は「易経」ブームです。

 

易経とは、

森羅万象変化の法則を解く

中国の古典です。

 

どうしても易は占いのイメージが

強いのですが、森羅万象・

人間社会は固定しているものはなく

すべて変化するものだ!

 

という根底に考えがあり、

変化をどう生きるのかについて

智慧が詰まっているのです。

 

英語では

book of changeと言われるのですが、

まさに「変化の書」と言えます。

 

 

人生をより豊かに生きるために、

自分らしい人生を生きるためには、

人生の法則(パターン)に対する洞察が必要です。

 

その智慧として易経は抜群の魅力がある。

なにせ五千年の歴史があり、論語よりも圧倒的に昔から

長く読み継がれてきているわけです。

 

 

さて、易経の紹介は

これぐらいにして、

 

とても有名な考え方に、

 

「陰と陽」があります。

 

人生に生かす易経(竹村亞希子著)

から引用すると、

 

____________________________________________

 

陰陽を別々のものとして考えることはできない。

そして、陰陽は変化する。

陰が陽となり、あるときは陰、あるときは陽となる

では絶対的な陰があるかといったらそれは存在しない。

陽も存在しない。

陰と陽は実際にはひとつのものなのです。

それが陰になったり陽になったりするだけです。

陰陽はひとつの存在です。

そこが起源であり、出発点です。

陰の動きになったり、陽の動きになったりする。

 

陽 陰

天 地

昼 夜

善 悪

正 邪

動 止

強 弱

剛 柔

大 小

日 月

暑 寒

男 女

親 子

母親 子

 

____________________________________________

 

確かに、人生にも陰陽(不運・幸運)があり、

世の中の経済にも陰陽(不況・好況)があります。

 

一人の人間の中にも、正と邪があり、

絶対的に完璧な人などおらず、冷たさと温かさ

規律と堕落、外向性と内向性、男性性と女性性を併せ持ちます。

 

 

陰はネガティブなものではなく、

人生や人、世の中に必要なものであり、

全体を構成するものであるという考え方です。

 

不況の時代は悪い!

と言えるのでしょうか?

 

松下幸之助さんの言葉で好きなのが

「好況よし、不況もまたよし」

 

不況の時代は、企業や個人は今一度お金の使い方を

見直し、節約し、業務プロセスを見直したりする時期です。

 

それがあるから、好況の時期に結果が出る。

 

松下幸之助さんは、昔から体が弱く

病に苦しんできましたが、94歳まで生きられました。

曰く、「一病息災」

1つぐらいの病気があればこそ、健康に気をつける。

 

季節も同じで、

 

冬は何も咲かない不遇の時期と言えば、陰

 

しかし、この時期に土や種の準備をするから

春に種を蒔き、秋に収穫ができるという意味では

森羅万象に陰陽存在すれども無駄はない。

 

という考え方です。

 

長くなりましたが、

習慣化にも陰陽の法則を応用してみましょう。

 

陰は悪い習慣

陽は良い習慣

 

 

私たちは完璧に良い習慣で

埋め尽くされた人間が最高だと考えがちですが、

そんな人は一人もいません。

 

仮に、朝から晩まで

1つの堕落もなく決めた通りに習慣を送っている人が

いたとして、それは本当に良いか?

 

家族がいれば、その柔軟性のなさに嘆いているかもしれません。

友達からの誘いの飲み会も断って友情を壊すかもしれません。

そこから生まれる新しい出会いを失うかもしれません。

行動習慣は完璧だとしても、それに執着し、これが1つでも

壊れるとセルフイメージが下がって自己嫌悪感に苛まれるとしたら・・

 

それは感情習慣の面でとても健全ではないとも言えます。

 

また、自分がほぼパーフェクトに理想的習慣を実現できると

したら、他の人の「続かないこと」を忌み嫌い、蔑み、

共感できないでしょう。

 

それは組織で働く人として、

人と共に生きる者として必ずしもいいことばかりとは限りません。

 

 

多少の陰を抱えているほうが健全とも考えられます。

 

 

要するに、100%

完璧に理想を目指すのではなく、

ある程度陰陽併せ持つ。

 

会社での仕事の繁忙期、閑散期という変化もあるし、

付き合い、家族との関係の中で生活は揺れ動くものだし、

季節のよって、夏は早起きしやすいし、冬は遅くなりがちなもの。

 

 

そういう変化を受け入れながら、

陰陽が揺れ動く者だと考えて、生活習慣を考える。

 

 

陰が強くなり、悪い習慣が増えてきたなーと思ったら

陽を取り戻していく。

 

多少の陰も許可する。

 

 

バランスの問題。

 

 

そう考えると、

固定的に考えすぎなくてもいいという

許可が出ます。

 

だからと言って、

陰を放置して、それが強くなりすぎるとこれまたバランスが

悪いので、また良くしていく。

 

 

理論・メソッドで語る私からすれば、

この変化、陰陽の法則を習慣化にヒントを得るのは

とても新鮮です。

 

 

身体のバイオリズムもあるし、

仕事にもリズムがあります。

季節にも気分にもリズムがあるので、

「変化」しながら習慣を保つという視点。

 

とても大切な視点ですね。

 

より深めてみたいと思います。