習慣化コンサルタントの古川です。
先日こんな相談を受けました。
「夜、日中の忙しさを引きずってうまく眠ることができません。
神経が高ぶっているので眠りが浅いのですがどうすればいいでしょうか?」
こんなとき、スマホをいじったりすると余計に悪循環にハマります。
ブルーライトで目が冴えますが、
ここでの最大の着眼点は脳波を変えることです。
脳波というと、ちょっと難しく聞こえるかもれませんが、
私たちがリラックスしているときと、
仕事で緊張感を持って集中しているとき、
深い瞑想状態にあるとき、
すべて脳波が変わっているのです。
マインドフルネスも、結局日中に超高速スピード思考を
スローダウンさせて、脳波をゆったりしたモードに切り替える1つの儀式です。
脳波のモードが変わっているかどうか。
これを意識することが行動よりも重要です。
森林浴をする、テニスをする、ゴルフをする、読書をする、
ヨガをする、ジョギングをする、、、
これらが深いリラックスや気づきをもたらしてくれる時は、
脳波のモードが切り替わっているときであり、
仕事のことを引きずっているときは、同じ行動をしても
リラックスや気づきはやってきません。
脳波には4つのモードがあると言われています。
1.β( ベータ)波 周波数30~14ヘルツ
仕事などで緊張状態にあり、意識を張っているときのモード
2.α( アルファ)波 周波数13~8ヘルツ
心身ともに落ち着いた状態であり、リラックスを感じているモード
3.θ( シータ)波 周波数7~4ヘルツ
深い瞑想、トランス状態であり、気づきを得られるモード
4.δ(デルタ)波 周波数3.5ヘルツ以下
深夜、熟睡している時に起きているモード
有名なのが、α波ですね。
リラックス状態の脳波。
α波が出る音楽というコピーも一時期流行りました。
冒頭の方の例は、明らかにβ波で脳が動いているということです。
ここをα波に変えてあげる、良い習慣を持つことが重要です。
音楽を聴く、湯船にゆっくり浸かる、ヨガ、瞑想をする、など
α波の脳にモード転換さえしてあげられればOK。
私が提案したのは、
「5分間の深呼吸」です。
夜、ベランダに出て、呼吸をするだけの習慣です。
ゆっくり、呼吸をして1−2−3−、10までいったら
また1に戻る。それ以外何も考えない。
呼吸だけに集中する。
たったこれだけで、脳は一気にβ波からα波に変わり、
あくびが出てきたということです。
眠りも深くなり、朝の目覚め、睡眠の充実感が変わったとのこと。
脳波というアングルから習慣を考えるのはとても価値があると思います。
私は座禅を組みに行きますが、
50分座禅を組むと、
3.θ( シータ)波 周波数7~4ヘルツ
深い瞑想、トランス状態であり、気づきを得られるモード
に入っているのを感じます。
この次元に入れば、単なるリラックスというより、
抱えている問題やストレスは、些細な悩みに見え、
心が深い穏やかな深海をゆったりと漂っている感覚があります。
そして、この脳波の状態のときに、
人生を変える「深い気づき」に出会えます。
この深い気づきと出会いたいがため、
深い深いリラックスを感じたいために、
座禅をしているのですが、
θ( シータ)波に入っている儀式だと考えれば、
左脳派の私は論理的説明がつき、スッキリしました。
β波が毎日90%を占めるなかで、
スローダウンして、α波にスイッチする習慣を見つけてください。
そして、1ヶ月に1回ぐらいはθ( シータ)波に入る習慣を持てると
人生を変える気づきに出会えます。