習慣化コンサルタントの古川です。
偉大な経営者はよく、
「歴史から学べ!」
と言います。
なぜ、歴史から学ぶのがいいのでしょうか?
2つの観点で考えてみました。
1.長くにわたって尊敬される偉人と出会えるから
私も本で尊敬する人を紹介しますが、
本を出版して8年すると、それまでの偉業とは別のところで
社会的に叩かれたりします。
不倫だったり、社員からの告訴だったりと。
結局、長くに渡って高い評価を維持し続けることは
素晴らしい人間力や志の高さがなければ困難です。
歴史上の偉人は、その生涯を通じて評価をされている人であり、
多くの人物の中で、長く尊敬されてきたところに
学ぶ本質があると思います。
吉田松陰、坂本龍馬、西郷隆盛、松下幸之助、空海、
など
今、私は幕末の志士を一人ひとり研究しておりますが、
非常にその志の高さ、英断、逆境を乗り越えるタフネスさなど
学ぶところが大きいです。
2.人間心理には共通パターンがあるから
背景は違っても人間心理は同じ。
坂本龍馬が、江戸時代に脱藩をするときにどれほどの勇気が
必要だったか、その勇気を支えた志は何だったのか?
感銘を受けると共に、自らの糧になります。
歴史の詳細が残っていると、その苛酷な判断の中に自らを
投影することができます。
たとえば、龍馬の場合、脱藩を決意した時、
次のような逆境があったそうです。
当時、脱藩は重罪でした。
(司馬遼太郎、龍馬がゆくによると)
・お家が取り潰しになるかもしれないリスクがあった
(土佐の坂本家はお金持ちで、兄に巨大な迷惑がかかる)
・姉が離婚を決意した
(龍馬の乙女姉さんは、医者である夫の家系に迷惑がかからないよう離婚)
・一番上の姉は自殺。
(龍馬に持たせた刀が元夫の家宝であり、脱藩浪人の龍馬に持たせたことを
責められて)
このような背景の中で、脱藩してまで、
「日本を今一度洗濯し候」
と志とは何か?
偉大なる人物のエピソードは、
私たちの深い、深い部分に大きな問いかけを投げかけてきます。
答えがない難局にいる時、
どのように考え、反応するか、歴史上の偉人達の思考・行動パターンが
非常に参考になります。
ちなみに、ソフトバンクの孫正義さんは、
事業の判断の時には、坂本龍馬、織田信長がどのような状況で
どのような判断・行動したかと自らを照らし合わせると、自著に書かれています。
3.社会は短期で見ると複雑すぎるから
社会はいつの世も複雑系です。
インターネットが出現し、会社の寿命もどんどん短くなっています。
5年前絶好調だった会社が、経営危機に瀕している
社会も戦争やテロなど多くの問題を抱えています。
変化が激しく、先が読めない。
平和だと持っていた日本も、北朝鮮などのミサイルでかつてない
リスクにされされています。
しかし、一方で人間が集まる社会には共通パターンがあります。
バブルは歴史上何度も発生し、人々が熱狂し、弾けて経済が混乱したのは
日本だけではなく、昔から繰り返すパターンです。
戦争の歴史は紀元前から繰り返す人間のパターンです。
短期で見ると、複雑なことも、
歴史という長期的な視点で見れば、パターンが見えます。
こと、経済や軍事、経営などはこの長期的な視点がなければ
複雑系過ぎて未来予測ができないのではないでしょうか。
長期的に、健康的に、幸せに、貢献して生きたい。
そんな願望がある人は、歴史から、歴史上の人から学ぶ価値があります。
誰から学ぶのか、いつの時代の何を学ぶのか?
やはり、直感、好き嫌いを優先するのが一番の正解ではないかと思います。
心動かされるものでなければ、
学びにになりませんので。
今日も最後までお読みいただき、
ありがとうございました。