脳のリミッターを外す習慣 | 人生を変える「習慣化」ブログ

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習慣化コンサルタント古川が綴る「人生を変える習慣」
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を使命に、日々の気づきを発信しています。

 

習慣化コンサルタントの古川です。

 

火事場の馬鹿力とは、という言葉があります。

私の祖母の隣の家で火事が発生した時、6人の子供を避難させて、

さらに自宅のタンスや冷蔵庫など家財道具を全部裏庭に持ち出したと

母から聞いたことがあります。

 

祖母は土方仕事で鍛えた拓ましさがあったとは言え、

家族一同「よくこんな大きなタンスを一人で裏庭まで持ち出したね」と驚き、

祖母自身も「必死やったけん」と笑い話をしたそうです。

 

火事場の馬鹿力とは

「とてつもなく追いつめられたときに、

人は通常では考えられないほどのパワーを発揮する」という意味で使われます。

 

裏を返すと、平常時は、

私たちの体には力を自動的にセーブする機能があります。

 

なぜセーブするかというと、

いつも100%の力を使うと筋肉が壊れてしまうから。

 

そこで、平常時は、非常時に備えて力を温存させるように

リミッターがかかっている状態を作り出すのです。

 

そして、これは肉体だけではなく、

脳作業にも全く同じことが言えるのです。

 

脳に緊張感と危機感を与えることで、

リミッターが外れて画期的な解決策や行動を生み出すことができます。

 

 

京セラの創業者であり、JALを再生させた経営の神様、

稲盛和夫氏は自著「京セラフィロソフィー」で

次のように自らを追い込む大切さを説いています。

 

ある時、大学の恩師から

「稲盛さん、そんな調子では身体が持ちませんよ。

人間、余裕がなければいいアイデアなど浮かばないものです。

あなたは技術者なのだし、すばらしいアイデアを次から次にへ出して

開発していかなければならないのだから、そんなにギリギリまで

思い詰めてはいけません」と言われたそうです。

 

それに対して稲盛氏は

「先生、それは違います。すばらしいアイデア、ひらめきは、

追い込まれて、ギリギリのところで研究しているときにしか出てこないのです。

余裕がなければアイデアは出ないと仰いますが、そういうアイデアは単なる

「思いつき」であって、そんな思いつき程度では仕事はうまくいきません。

まして最先端の研究など、できるわけはないのです。」

 

と猛烈に反論されたそうです。

 

これは、まさに脳のリミッターを外すために、

自らをギリギリの環境に追い込んでアイデアを出したという例です。

 

 

 

さて、稲盛さんの例は高尚だとして、

私たちにもリミッターが外れた経験があります。

 

 

 

たとえば、

 

夏休みの宿題

あと、残り1週間しかない。

絶望的な量の宿題がある。

終わるはずがない。。。

 

でもなぜか、終わらせていました。

 

 

今日は、19時から絶対参加の飲み会。

18時に仕事を終えなければいけないが、

絶望的なほどに仕事がたまっている。

 

しかし、19時に飲み会になんとか参加しているものです。

もちろん、翌日に回した仕事もたくさんあるでしょうが、

退社時間を守るために、何とかかんとか必死に知恵を出します。

 

 

この追い込まれた状況こそ、

脳が知恵を出し、本気を出す「リミッターが外れた状態」。

 

 

脳は、追い込まれるとリミッターを外して、

最大の知恵と集中力を発揮します。

 

 

ずっとリミッターが外れた状況だと、

ヘロヘロになりますが、

リミッターを外して追い込む習慣は

毎日1つの業務ぐらいでは経験したいところです。

 

1週間に1回ぐらいは、予定を入れて、

絶対に帰らなきゃいけない日を設けることはオススメです!