習慣化コンサルタントの古川です。
さて、習慣の最小単位には、
クセがあります。
クセづけについては、
いろいろ研究をしています。
爪を噛むクセ
早く食べるクセ
貧乏ゆするをするクセ
などなくて七癖と言われるぐらい
大量に身についているものです。
これを変えるヒントになるのが、
次の禅の教えにあると思います。
禅の修行では、
先輩から
「たくあんをかむ音を立てるな!」
と怒られるそうです。(笑)
これを聞くと、通常、
「まさに箸の上げ下げまで管理されるのか。」
と外的管理の厳しさに耐える印象を持ちます。
しかし、この意図は、
作法のあるべき姿を叩き込むというのではなく、
1つの行為に心を込める、意識する、今に集中することの
仕事の残務を考えながら、
スマホを見ながら、テレビを見ながら食べる。
味もあまり覚えていない。
でもそれが普通ですよね。
そこにおける噛むという行為は、
完全に無意識レベルで、意識さえしていない。
禅とは究極に今を生きる
ことだと解釈しています。
そのために、一挙手一投足に全集中する修行が
禅であり、座禅も呼吸に集中、掃除も1つ1つに集中、
朝の顔を洗うのでさえ、動作が決まっている宗派もあると言います。
つまり、たくあんをかむ音を立てないように
すると、自然と噛む、その延長の食べる、味わうことに
集中することになります。
超ミクロレベルの所作を正すことで、
「今を生きる」のトレーニングになるということだと解釈してみました。
その所作に意識を向けるキッカケをどうするか。
肉は29回噛む!と教えている人がいましたが、
まさに噛むことに意識を向けるトリガーが必要で、
それがなければ、私たちのクセは無意識行動になりさがってしまい、
変えることができません。
どうすれば、有意で行動できるか。
今日のたくあんの話は、味わって食べる!
の最小公約数的な行動ルールとして
とても参考になるのではないでしょうか。
私はたくあんの音を立てずに食べる
自信はありませんが・・・・・(笑)