習慣化コンサルタントの古川です。
アンガーマネジメントという
分野があるぐらい、
「怒り」という感情は悩ましいものです。
外に向ける怒りは人間関係を壊すし、
内に向ける怒りは自分の心を蝕みます。
どちらにしても、
怒りをどうやって抑えればいいのか?
と悩まれている方も多いのではないでしょうか?
「また部下にイライラして叱ってしまった」
「子供が言うことを聞かず、頭ごなしに怒ってしまった」
「夫に帰ってくるなり、家事を手伝わないと文句を言って喧嘩になった」
「上司から無理なお願いばかりされて、何も言い返せず悶々とイライラする」
「ミスばかりして、自分はなぜもっと段取り良くできないのかと自己嫌悪になる」
怒りを外に放出するタイプと
怒りを内に溜め込むタイプは
性格によって違います。
それを変える必要がありません。
怒りの感情を上手に扱えるようになればいいという発想です。
さて、上手に扱うという時、
「怒りが湧いてこないためにどうすればいいか?」
と考えがちですが、
私はこれは結構難しいのではないかと思っています。
まず、怒りという感情を
3つの変数で考えてみましょう。
怒りの総量=頻度×激しさ×粘着性
頻度は、1日、1週間でイラっとする回数です。
激しさは、「ブチぎれ度」です。強烈に怒るのは、イラッとする程度かです。
粘着性は、どれぐらい長くイライラするかです。3年前に言われたことでも
ずっと引きづって未だに思い出すとイライラする人っていませんか?
さて、怒りの総量を減らすためには、
この3つの変数を変えることで対処できます。
私の感覚では、
頻度と激しさは、短期的に変えづらい気がしています。
それより粘着性です。
イライラの頻度と激しさが同じでも、
怒った後に、すぐにごめんね。
と冷静になれるかどうか。
この粘着性、つまり怒りからの回復力を
高めることが一番怒りの不快感を解消できる
近道ではないかと個人的に考えています。
この怒りからの回復力は、
自分の性格タイプを知ることで
またやってしまった。
と反省できます。
エニアグラムという9つのタイプにある
根源的欲求というのがありますが、
何か脅かされて、「怒り」を覚えたのか?
発生原因やパターンを知っていれば、
いかに条件反射的に怒っているかを自覚できます。
ちなみに、私は
エニアグラムでいうと、
タイプ8でコントロールできないときに
怒りを感じやすいという傾向がわかっています。
イライラを感じているとき、
コントロールできないという恐怖から怒りを
感じているという自覚があると、
まるで大人が子供を見るように、
「あー、またやっているね!」と内省できます。
もちろん、怒ったとしてもすぐに謝ることができます。
そうすると、怒った次の瞬間に、
回復が早くなります。
ここは誤解がないように断っておきますが、
もちろん、怒りを相手にぶつけまくって
いいというわけではありません。
ただ、今日は怒りの回復力に着眼すると
1日、自分も相手も不快感を感じる時間が短くなって
怒りそのものの悩みが減るのではないかと思って
書いてみました。