なぜ、手段が目的化してしまうのか? | 人生を変える「習慣化」ブログ

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習慣化コンサルタント古川が綴る「人生を変える習慣」
人生が変わった!という深い感動を共に味わう
を使命に、日々の気づきを発信しています。

 

習慣化コンサルタントの古川です。

 

 

一度始めてしまうと、

軌道修正しづらくなります。

 

 

たとえば、TOEIC800点を目指して

半年勉強したとします。

 

あと1年勉強すると取得できるけど、

会社ではあまり英語が必要ないと分かった。

 

さて、ここでやめることができるでしょうか?

 

新規事業のアイデアを

3ヶ月かけて練り込んだとします。

メンバー全員が安堵感と共にいよいよスタートしようと

したときに、もっといいアイデアが出てきたとします。

 

さて、このアイデアに切り替えることができるでしょうか?

 

 

私たちの心理メカニズムには、

「損をしたくない」という損失回避パターンがあります。

 

ここまで努力したのだから!

努力が無駄になるのは嫌だ!

決断が失敗だったと認めたくない!

 

 

こんな風に考えるため、

それまでの手段にこだわってしまう。

 

 

目的に忠実に行動する

これが本質なのはわかりますが、

 

心理的にこれまでのことを

リセットするのは簡単ではありません。

 

 

そのことを理解すると、

心の損をしたくないというパートを

認めて受け止めてあげると、

この心理メカニズムに振り回されにくくなります。

 

 

3ヶ月時間をかけて考えたアイデアを

出したからこそ、最後の10分で奇跡のもっといいアイデアが出てきた。

 

それならば、最後の10分のアイデアに乗り換えるべきです。

私がまさにこの経験をしました。

 

 

でも否定したくなるんですよね。

「いや、今更・・・」

「でもなー、必ずしもいいとは言えないかも」

 

 

この声が損失回避の心理から生まれていることは

自分でも自覚していました。

 

この自覚があると、

切り替えることができやすくなります。

 

 

そもそもの目的は、

いいビジネスアイデアを元に事業を成長させること。

 

そこに立ち戻るならば、

このアイデアでもう一回考え直そう!

 

ゼロリセットできます。

 

 

もったいないと思う心理を

手なづけると、私たちの判断はより正確に、

目的に忠実に決断することができます。