習慣化コンサルタントの古川です。
踊る大捜査線で、
犯人から身代金を要求されるシーンがあります。
身代金が使われたかどうか、追跡するには
「お札の記番号」(紙幣番号)を控えておく必要があります。
そこで、織田裕二演じる青島刑事、
深津絵里演じるすみれ、他10名以上の体制で
夜通し紙幣番号をメモするのです。
いやー、疲れた、と目をこすりながら
猫の手も借りたいと青島刑事が言うと、
ふらっとやってきた、
水野美紀演じる、雪乃(この時はまだ刑事じゃない)が
「コピーすればいいのに」
とさらっといいます。
青島刑事他メンバー、
空気がぴたっと止まります。
「そんなバカなー、あっ、はっ、はっ」と全員で
笑いますが、
(素人の考えることなので、一蹴しようとするのです)
が、次の瞬間コピー機を大慌てで持ち込むのです。
さて、このシーンは仕事のやり方に大きな示唆を
与えてくれます。
紙幣番号をメモとして控えるのは、
伝統的なやり方で、刑事はいつも通りのやり方。
だから疑いもなくやり続けます。
しかし、素人の雪乃からすると、
コピー機で印刷したらもっと早いのに!
と見える。
今の時代なら写真を撮るですね!
昔でもできたかもしれません。
しかし、そんな発想がないので、
旧態依然としたやり方を投入します。無意識に。
高密度化のコンサルティングをしていて、
私が直面するのはまさに、紙幣番号をメモする発想から
本人たちは抜け出せないということです。
どんなに非効率なやり方であっても、
そのスピードを早めたり、仕事への取り組みの集中力を
高めることはやっても、やり方そのものを見直すことは簡単にはしません。
しかし、冒頭の踊る大捜査線のように、
メモするより、コピーが早いし、写真のほうがいい。
やり方を変えると仕事の時間が圧倒的に節約、効率化していきます。
そもそも、この仕事をITを駆使するとどういうやり方があるか?
そもそも、他の誰かに任せるとしたら?
そもそも、この資料作成をやる意味はあるのだろうか?
とゼロベースで考える問いかけを自らにする習慣をお勧めします。