習慣化コンサルタントの古川です。
今年は、時間が探求テーマなので、
こういうネタが多くなりますが、
名著「時間術」の中に3つの時間概念があります。
私たちは3つの時間に支配されるということです。
1.自然の時間
2.社会の時間
3.生きられる時間
自然は、50億年の地球のリズムです。
小学生の頃、宇宙の拡張が終わり、収縮に転じるという
話しを聞いた時、とても怖さを感じました。
どうなるんだろう?と、身震いしたものです。
質問したところ、
でも最後に先生が、私たちがその時は生きていないので
大丈夫。数億年、数十億年先の話だからね。
と言われて、イマイチ理解ができませんでした。
当然、今そんなことは心配しませんが、
子供の頃って時間感覚が出来上がっていないし、
死んだ後のことなんて想像できないので、
仕方ないですね。(笑)
ただ、日の出、日の入りも含めて自然の時間のなかに
生きています。
2つめは、社会の時間
社会の時間は昔と今とでは、スピード感覚が全く違います。
昔は腕時計などなく、日の出、日の入りを見て、
お寺の鐘を1日数回聞けばそれで時間を意識できました。
今、工業化され、情報化された社会は猛烈にスピードが
上がっています。
これは社会の時間であり、
社会のリズムとの調和が求められます。
3つ目は、生きられる時間。
経済学者のケインズが
「長期的には私たちはみんな死んでいる」
と言っていますが、
本当に100年後は私たちはみんな死んでいる。
限りある命を生きているのですが、
あまりそのことを意識することはありません。
大きな病気を死を意識した人は
人生観が変わったとよくおっしゃいますが、
これは限りある命の時間に気づくことではないかと思います。
生きられる時間に支配されているというのが
3つ目の観点です。
社会の時間を主軸にしすぎると、
生きられる時間を見失ってしまいます。
マクロ的に見れば、
自然の時間に目を向けて、
社会の時間のスピードから一旦離れて静かになってみる。
そして、生きられる時間を意識して、
自分の時間の使い方、人生の時間の使い方を
深く、深く、感じて、考える。
「時間術」の中にこんな言葉があります。
われわれは自分のかけがえのない時間の使い方より、
再生できるお金の使い方についてよく考える
沁みる言葉ですね!