習慣化コンサルタントの古川です。
ある著名なコンサルタントが、
「私は快楽主義者なので・・・・」
と言っているのを聞いて、
そんな言葉があるのかと調べてみました。
ちゃんと、観念の1つとして存在するのですね。
ウィキペディアの定義が分かりにくすぎるので、
私なりに翻訳すると、
快楽主義は、要するに、楽しいこと、ワクワクするという
快感系感情をエンジンに生きていこうという考え方です。
そういうと、
努力・忍耐主義の人からすれば
「人生そんなに甘くない」と反論が返ってきそうですが、
このコンサルタントは大きな実績をあげている人なので、
普通では考えられない難局を乗り越えているわけです。
快楽主義でも忍耐主義でも、うまくいっている人もいるし、
うまくいっていない人もいる。
だから単なる違いなのですが、快楽主義の人が忍耐主義で
生きようとすると、「どうにも意思が弱すぎて・・・」と
自己嫌悪感でいっぱいになります。
しかし、目先に苦痛を避けて、安易な選択に流れることと
快楽主義は違います。
人によって快楽の方向性は違います。
挑戦するという快楽
学ぶという快楽
リラックスという快楽
自分を磨くという快楽
いずれにしても、自分を動かすエネルギー源は
快楽であり、嫌な種類の感情「義務感、根性、忍耐」
ではないということ。
自分を動かすモチベーションを
ワクワクする、成長する、貢献する、楽しい、気持ちいい
という快感エネルギーを使う。
だから、快楽主義者は、
「人生は苦労の連続」
「山あり谷あり」
「人生いいことばかりは起きない」
という世界観は好みません。
全部やりたいことやって、
人生後悔しない生き方をしたい!
と考えます。
さて、本題ですが、
習慣化も快楽主義で考えてみませんか?という提案です。
ワクワク系習慣化と
根性系習慣化があります。
朝5時起きは眠い目を擦って起きるから実現する
ジョギングは、苦しいものだ。
それを100日やれば自分が磨かれるという発想の人は
根性系習慣化の観念なので、それはそれで素晴らしいので続くでしょう。
ただ、ワクワク系習慣化の人なら、
楽しく続ける、ワクワク系習慣化として続けると
発想してみることをオススメしたいのです。
楽しいと当然続きます。
モチベーションの法則の1つは
「快感を追求し、苦痛を回避する」です。
この法則の流れに沿うならば、
習慣行動を快楽主義的にする発想はとてもいいことです。
たとえば、
英語の勉強ならば、
単語帳の2000個を覚えるために毎日30個覚える。
という行為がどうにも朝から眠い通勤電車では
辛いとします。
でも受験勉強のときと同じように
「そんな甘えていちゃいけない」
「これぐらい続けなきゃ話にならない」
と忍耐主義で自分に厳しくしようとするのですが、
これで挫折を繰り返す人は、ワクワク系で考えてみましょう。
根性や忍耐で続けようとすると、
習慣化行動に対して、思考停止になって、
何も改善せず、ただただひたすら「それが習慣化だ!」
と言い聞かせようとします。
例えば、
単語帳30個がしんどいなら、
勉強の軌道が乗るまでは、
「大好きな映画、ボディーガードのセリフを覚えてみる」
とやってみてはどうでしょうか?
ケビン・コスナーのセリフは知らない単語だらけです。
でも、大好きな映画だとセリフや単語に興味が持てるものです。
まずは、1ヶ月の習慣化行動として
通勤電車で30分、英語学習を定着させると決めたなら、
内容はぜひ快楽主義で、「楽しい、ワクワクする!」を
ベースにデザインしてみましょう。
その方が、モチベーションの原則に沿っています。
片づけも
「こうすべき」と決めつけないで、
一番片づけをしていて気持ちいい、スッキリするところ
から手をつければいいのです。
私であれば、ゴミを捨てる!という行為。
朝から15分、断捨離よろしくガンガン物を減らすと
気持ちがスッキリします。
空間もスッキリします。
そして、その他の部分も片づけたくなる。
早起きも同じです。
朝根性で起きていく思想もありますが、
私は身体的苦痛が大きすぎると続かないと考えて、
「早く寝て、早く起きる。むしろ睡眠時間は増やす」
という考え方の早起き手法を提唱しています。
これも快楽主義です。
しっかり寝れば快感です。
そして人より早く起きればもっと快感です。
朝から自分の時間があると快感です。
満員電車を避けられれば快感です。
人より早く仕事を始められると快感です。
仕事が早く終われば快感です。
ゆっくりお風呂に入れれば快感です。
このような生活スタイル全体が快感です。
まさに快感総量を増やすことで続けていこうという思想です。
ちょっとした発想の転換ですが、
快楽主義の人なら、結構大切な考え方だと思います。
快楽主義も忍耐主義もどちらも
いい悪いはありません。
ただ違いがあるだけです。
どちらが自分のスタイルに合うのかを見極めることが
一番重要だと思います。