習慣化コンサルタントの古川です。
昨年末から、日曜日に座禅を組みに行くことを
習慣にしていますが、座禅では、呼吸を数えることに
集中するように教えられます。
知っていることですが、
静かなお堂の中でも、呼吸を吸う・吐く、セットで1つとし
1・・・2・・・3・・・
と心で数えますが、これがかなり難しいのです。
恐ろしいほど、雑念が出てきます。
「あー、ブログでこれ書こう!」
「今日読んだ本の本質はここだなー」
「しまった、タイマー発注するの忘れた」
「部屋とワイシャツと私・・の曲、懐かしいなー」
など、止めどなく思考が騒がしい。
呼吸だけに集中するというのは相当な修行がいるものです。
さて、私たちの思考は
相当忙しいのですが、これを心理学では
「モンキーマインド」と言います。
猿が木の枝から枝に騒がしく飛び移る様と
私たちが日常あれこれを考えを巡らせることを
掛けている表現ですが、まさにモンキーマインドで生きているのが
日常ですね。
このモンキーマインドでいるとき、
今ここ、この瞬間を味わって幸せを得ることができません。
Lineの返答が気になっている
facebookの投稿に気が奪われる
todoリストが未完了であることが気になる
雑然とした部屋にイライラしている
人間関係で相手が怒っているのではないかとやきもきしている
など・・・
頭はモンキーマインドになって、
1つのところ、つまり今ここにいることはなく、
枝から枝を忙しく、それこそ騒がしく飛び回る猿の
ように動いていきます。
このモンキーマインドでいると2つの問題があります。
1つは、真のリラックスができていないこと。
思考は今ここにおらず、常に心配や未完了や情報の
間を動き回っているわけですから、落ち着きがありません。
心が騒がしいのは、まさにモンキーマインドだからです。
ここに真のリラックスはありません。
マインドルフネスが、グーグルやマッキンゼーなど
忙しい企業で取り入れられている、また世界で流行っている
理由はここにあると思います。
つまり、情報化社会で複雑なコミュニケーションと動きが迫られる私たちは
超モンキーマインドになっているということ。
それも限界点を迎えているからこそ、
座禅やマインドフルネスなどがどんどん流行っていくのだと思います。
2つ目は、集中力が低くなって生産性が悪くなることです。
あれこれ思考が騒がしいと、目の前のこと1つに集中することが
できません。
結果的に、意識が分散して、1つの作業に時間がかかるし
生産性が悪くなります。
常に、同時並行処理をしようとしていると、思考がモンキー状態になって
非効率になります。
3つ目は、幸福感が落ちるということ。
豊かさや幸福や心の平安は、今ここにあることに気づくことです。
究極、今ここにいて、感謝する。
どんな本にも書いているし、偉い人はいつも言っていることですが、
この真なる意味はモンキーマインドをやめて今ここに集中すること。
今の周りの人や状況に感謝して、1つ1つ目の前のことを
十分に体験する。
家族といるときに、Lineの返信に忙しくなっているのを
やめて、子供の表情や配偶者との会話に集中する。
本を読んだり、セミナーを受けているときには、
メールやスマホ、他のことは忘れて没頭する。
ここに豊かさと平安と幸福感があるのであって、
夢や目標の中にあるわけではない。
夢や目標の中心にはより大きな豊かさと平安がありますが、
それは必ず意識を今という中心に向けてこそ味わえるものだと
私は思います。
モンキーマインドを鎮めるには、
やっぱり、瞑想が一番です。
しかも朝一番です。
モンキーマインドが始まる前!
もうすでに始まりかけています。
でも本格化する前に瞑想すると、ずいぶんと静かな心で1日を過ごせます。