習慣化コンサルタントの古川です。
人から嫌われるのが怖い人ってどれぐらいいますか?
人から怒られたく人はどれぐらいいますか?
おそらくほとんどの方、同じですよね。
でもそれってなぜ嫌われたくないのでしょうか?
嫌われるとどうなるのでしょうか?
怒らせるとどうなるのでしょうか?
ここからが本質です。
全ての激しいネガティブな感情、
激しい怒り
激しい嫌悪感
激しい嫉妬
激しい恐れ
は自己評価が危機に脅かされる時に
反応として表れます。
たとえば、先輩のAさんが怒っているのではないかと
心配しています。
ある新人さんが相談してきます。
そこで、
「Aさんが実際怒っているとして、何が問題なのですか?」
と聞きます。
そうすると、
「Aさんは私の直接の評価者なので仕事に影響が出来ます・・・
あと、Aさんは結構怒鳴ったりするので、周りの人が彼また怒られてる
と笑われているのではと心配してるのかも」
と回答します。
「なるほど、Aさんに怒られて周りに笑われるのが嫌なのですね」
「はい、そうなんです」
ここで終わりません。
「では、周りに笑われると何が問題なのですか?」
「そうれは、恥をかきたくないのです!」
「恥をかきたくないというのは、自分のどの部分が傷つくのですか?」
「自分が能力が低いと思われたくないのです。」
「ということはどこか、自分のことを能力が低いと感じているのですか?」
「はい、、、、そうならないように頑張っているのです。」
「ということは、周りから怒られるかどうか関係なくて、
自分で自分のことを能力が低いと感じて傷つきたくないというのが
本質ではないですか?」
「そこまでズバリと言われると・・・でも確かにその通りかもしれません」
これは価値ある対話なのです。
なぜなら、相手が怒る、拒絶される、笑われること自体はただの
相手の反応にすぎないのです。本来は。
これを受け流せる人と、がっちりと傷つく人に分かれます。
その違いは、自己評価に影響を与えているか否かです。
受けながらせる人は、自己評価が揺らがないのです。
だからただ、「彼がこの件で感情的になっている」と捉えて
対策を講じておしまいです。
しかし彼が怒っている、怒らせる自分に原因がある、
怒らせる自分は能力が低いと導火線に火がつくように解釈が連鎖すると
深みにはまります。
最後は、感情の震源地である自己評価にヒビが入り、
巨大な感情の揺れが起きます。
震度8の揺れと2の揺れは全く違う。
感情震度が8だとかなり自己評価が震源です。
そんなとき、上記のような論理がわかっていれば
自分に反論することができます。
「彼が怒っていることと、私の価値は関係ない」
「私は価値がある。なぜなら・・・」
とやっておくと彼が怒ることで感情の震度はさほど大きくなりません。
だからこそ、上記の会話ではなるべく自分の中で傷つくパートを
明確にしました。