習慣化コンサルタントの古川です。
これはフランスの貴族であり、文学者の
ラ・ロシュフコーが残した言葉です。
「妬みは憎しみよりもやわらぎにくい。」
人による気がしますが、ちょっと考えてみたいと思います。
妬みも憎しみも相手がいる点では共通ですね。
しかし、違う点があります。
妬みは、自分と相手の立ち位置や格差が変わらない限りずっと
残り続けます。
一方、憎しみは時間薬で軽減する、
つまり体験そのもの、相手そのものを忘れると言えてくるものです。
また、相手の印象とはどんどん変化するものですから、
和らぐことがあることもあります。
妬みという感情は、人との比較によって
自分の幸福が決まるというパラダイムと、
相手と自分の格差が同位置になるか、
逆転しない限りにおいて解消されないとすると
やわらぎにくいと言えるかもしれませんね。
でも激しい憎しみは妬みよりも、ネガティブ感情パワーが
激しそうな気もしますが。。。
解決策を考えてみましょう。
妬みの解消は、やはり他人との比較ではなく、
自分との比較(理想と過去)に軸を帰ることにあると私は考えます。
他人と比較して自分の幸・不幸が揺さぶられるとき、
私たちは不安定な感情の中に生きることになります。
自分の価値観を明確にし、
ワクワクするありたい姿を明確にできれば、
自分軸に戻せます。
つまり、理想との比較をすれば、何をしていけばいいかを
考えることができます。
妬みの多くは、自分の理想が明確になっていないことが多い。
でも幸福感が高い、やりたいことをやって理想の人生を送っている人が
いると羨ましくて仕方がない。
だから、自分を知り、理想を明確にしていく。
そして、妬みというエネルギーは自分を前進させることはありません。
理想に向けての希望や現状への不足感から行動は生まれます。
一歩、自分の今やれることをやる。
思い切って小さな挑戦をしてみる。
そうすると、妬んでいる暇はありません。
他人との比較をやめて、自分の理想や価値観にフォーカスしましょう。
それが不明確な時、妬みという感情がとめどなく
溢れてくるのでしょう。
「妬みは憎しみよりもやわらぎにくい」
は、一理ありますが、ねたみという感情の肯定的メッセージは、
「自分のやりたいことを探せ!」
だと思います。