習慣化コンサルタントの古川です。
「こちら葛飾区亀有公園前派出所」の
連載が終わりましたね。
1976年42号から2016年42号まで、
40年間、1950回の連載、
コミックは200巻。
秋元治先生は、
40年間、一度も休まず週間少年ジャンプに
連載し続けたのです。
ギネス記録にもなっていて、
テレビアニメ版は台湾、香港、ポルトガル、インド、スペイン、フランス
でも見られています。
コミック販売数は、1億5,650万部。
国民の数より多い。
しかし、40年、2000回書き続けるのは
並大抵のことではないですね。
タモリさんの笑っていいとももすごいと思いますが、
私は本当にすごいと思うのは、
同じことを、変わらぬ情熱、新鮮な気持ちで
取り組めること。
週刊少年ジャンプで連載を2000回も重ねる、
しかも40年も続けるには、
ただ、書き続けるだけではないでしょう。
5つの困難があると思います。
1.ネタ切れ、飽きられ
ともすれば、マンネリ化してしまう可能性があります。
同じ主人公で同じシチュエーション。
2000回も同じ人が描けば飽きられる。
でもそこに新鮮な発想を持ち込み続けています。
2.体調の維持
漫画家のほとんどは、腰痛など身体的理由で
連載をやめていく人が多い印象です。
人気マンガでも腰痛がひどかったりすると
かけなくなる。
秋元治先生
体調面を相当メンテンナンスされていたと思います。
3.モチベーションの維持
同じことを、変わらぬ情熱で続けることは
本当に、本当に難しいことです。
自分の気持ちが切れてしまうのがほとんど。
秋元先生は変わらぬ情熱で続けられたのが
すごいと思います。
その間、人生で辛いこと、挫折しそうになったこと
体調不良などたくさんあったと思います。
それでも続けてこられたことが偉大です。
4.競争環境での勝ち抜き
週刊少年ジャンプは、コミックの最高峰。
常に新しいマンガが参入してきます。
そんな中で定番を40年維持するのは、
固定の読者と新しい時代にマッチした読者を
取り込まれた結果だと思います。
5.他のことに興味が移ってしまう
秋元治氏の作品を調べてみると、
こち亀一本なんですね。
連載としては、
こち亀 40年
Mr.Clice が月間少年ジャンプで
1985年12月号 - 2007年7月号 ※不定期
あとは短編、読み切りのみで
こち亀一本なのです。
多くの場合、あれこら手を出してしまう。
おそらく、大量に連載依頼はあったのではないでしょうか?
それでも1つのこち亀に集中する。
集中するから複利が効いてきて、
世界中で愛される偉大なマンガになったのだと思います。
続けるって、本当に偉大ですね!