習慣化コンサルタントの古川です。
認知行動療法という心理学の分野に
ホームワークの技術があります。
認知行動療法とは、
モノの捉え方、考え方を修正して感情を
変える技術。
私が共鳴するのは、セルフセラピーができるようになる
ことを追及している点です。
他の心理学はカウンセラーの存在が重要ですが、
この理論は、一人で習慣化できるようになることを
ゴールにしているだけではなく、プロセスにおいても
その思想が徹底されています。
さて、前置きが長くなりましたが、
ホームワークの技術は、私たちが自分を変えるときに
とても役に立つので、見ていきましょう。
ホームワークの技術は7つあります。
本来意味するところと私たちが活かせる内容を
考えて見ましょう。
☆ケース
Aさん、転職したいが、自分のやりたいことが見つからない
①読む
読書課題です。クライアントが参考になる文献を紹介する。
本を読むことで気づきや理解を深めることができる。
【Aさんへのヒント】
書店に行く。ネットで関連情報を調べる。
参考文献を教える。とくに自分を深く掘り下げる自己探求の本は有効です。
②聴く
クライアントがセッション音声を繰り返し聞くことで
自分を客観視したりできる。
【Aさんへのヒント】
講演やセミナー音声を聴く。
もしくは人に会う。会って話を聴くことで自分の内側の
欲求に気づける。
③書く
感情や思考を書くことで、より深く自分に気づき、
思考を修正することができる。
【Aさんへのヒント】
自分がやりたいと思う仕事ややりたくない仕事、
過去楽しかったことなど書き出し内省する。
④イメージする
プラスのイメージとマイナスイメージを徐々にスイッチする。
私たちは言語と共にイメージにおびえたり、不安をもったり、希望をもったり
するから。イメージトレーニング。
【Aさんへのヒント】
ある仕事を実施しているイメージをする。
イメージにワクワクするか、全く反応しないか。
直感が湧いて来る。
⑤スケジュール化する
どのように課題を克服していくのか、スケジュール化する。
【Aさんへのヒント】
ターゲットがある程度決まったら、
活動スケジュールを落とし込んでみる。
⑥段階的にレベルを上げる
一気にやろうとするのではなく、レベルを段階に分けておく。
ステップバイステップで行なうことで自信がついてくる。
【Aさんへのヒント】
徐々に深める、行動するように1週間単位での目標化する。
⑦行動実験する
やってみないと分からないことはたくさんある。
とにかくやってみる。そうすると取り越し苦労に気づけたり、
自信がないからできないがただのいい訳だったりすることを実感できたりする。
【Aさんへのヒント】
まずは、面接に行ってみる、同業種の人に話を聴いてみる、
もしくはその仕事を仮体験できるならばやってみる。
さて、7つのホームワークの技術は、
アングルが多彩で役に立ちます。
私たちが迷い行動が止まる時は、
この7つの技術で考えてみるのも1つです。