習慣化コンサルタントの古川です。
ハインリッヒというアメリカの学者の
がつくった法則があります。
1:29:300
1つの重大事故の背後には、29の軽微な事故があり
その背景には300の異常が存在する
これは労働災害の発生確率を分析したものですが、
この法則、含蓄があり、他のことにも言えそうです。
つまり、目に見えていることはあくまで氷山の一角であり、
その見えない部分に目を向けなければ重大事故は終わらないということ。
これをストレスマネジメントにも同じことが言えると
思っています。
たとえば、ストレスで大きな病気をしたとします。
その1つの重大事故の背後には、29の軽微な異常があり、
300の異常が存在した。
どうでしょうか?
たとえば、先日こんな事例を聴きました。
その方は開業して毎日、忙しい日々を送っています。
朝は7時から出勤し、22時に退社を出る。
毎日毎日、この日々を繰り返す。
お客さんは完全に自分を信頼してくれているから
休むことはできない。定休の水曜日だけだ。
また、翌日から全力疾走。
定休日以外は、ずっと休みはない。よって月4回×12の60日だけだ。
水曜日の休みはクタクタ。それだけではなく偏頭痛が
ずっと毎週続いている。
偏頭痛用の強いクスリを飲むを頭がぼーっとして
吐き気が止まらない。
頭痛で寝れないときは睡眠薬を軽く飲むことも
増えてきたよう。
このような毎日なので、家族との会話も減って来る。
子どもとの会話はほぼない。
疲れを癒やすだけの休日。
お酒の量も増えてきた。
毎晩の晩酌は、欠かせない。
その飲酒量から肝臓の数値は基準値の3倍にもなっている。
ビジネスモデルからして、今後人気が出れば出るほどに
休めない。
でも「今を何とか乗り切る」発想で頑張っているAさん。
こういう人は多いのではないでしょうか?
ふと離れて考えてみると、破綻するのは目に見えている。
明らかに重大事故の前の軽微な事故は29起きているのだ。
重大事故の発生前のアラームの状態です。
しかし、このアラームに本人は当たり前になりすぎて気づかない。
翌日には頭痛は取れるし、肝臓はすぐに悪くなるわけじゃないし、
お酒は百薬の長というし。。。。
身体はちゃんとアラームを慣らしてくれているのです。
問題は本人が気づくかどうか?
素直に受け取ろうと考えるかどうかですね。
300の異常を察知できれば、
それが最高。
でも29の軽微な事故で重大事故を察することは
絶対に必要。
人生を失わないためには。
ということで、身体のメッセージを聴く大切さを改めて
感じるのでした。。。