習慣化コンサルタントの古川です。
ジムが通いのAさんの例を挙げましょう。
心理的な距離がどんどん離れていくパターンです。
Aさんは、1ヶ月半、ほぼ毎日ジムに通っていました。
最初は億劫だったものに、好きな水泳から初めて、
14日目以降は筋トレとジョギングができるようになってきました。
運動した後の気分は爽快で、寝付きもよくなり、
睡眠の質も上がったいるので、日中も快適です。
90日たった頃には、もう習慣化したなと安心していました。
ところが、94日目から仕事の繁忙期で夜23時帰りが3日続きます。
もうジムは開いていない。
何か、未達成感を感じながら週末には行くぞと
思い直していました。
週末の土曜日は友達との飲み会の約束。
遅くなって結局行けず。
日曜日は何とか、早めに閉まるジムの時間に
間に合い30分だけ運動する。
月曜日は定休日。
また行けず、フラストレーションを感じています。
火曜日は何とか、ジムで運動。
しかし、水曜日から風邪になり、一週間何も動けず
ジムどころではありません。
そして、次の週は、風邪で早めに退社していたツケが回り、
仕事で残業。
どんどん、ジムから足が遠のきます。
気がつけば、1ヶ月ジムに行っていない自分に気づきます。
再スタートという気分ではなく、そもそもジムの費用が勿体ない。
もう解約しよう。
そうして、運動習慣が消えてなくなりました。
さて、習慣の反発期、不安定期を乗り越えても、
生活はめまぐるしく、竜巻のようにいつどこで暴風が吹くか分からないもの。
こんなときに、再スタートする力が重要です。
再スタートをする際に気をつけるべきは、
心理的な距離です。
ジムへの心理距離は、90日続いている状態は
近くのコンビニに行くぐらいの感覚です。
しかし、1ヶ月行かなくなったときの心理距離は
もう東京から飛行機で北海道に行くぐらいの大変さがあります。
大切なことは、一気に戻すのではなく、徐々に心理距離を
近づけること。
まずは一週間、ただ行くだけ。
10分でも、15分でも好きなことをやって帰って来る。
運動として何も意味はないですが、ジムへの心理距離をコンビニレベルに
気軽に行けるようにするにはとても重要です。
再スタート力がなければ、やはり、継続は難しいものです。