相反するものを受け入れる習慣 | 人生を変える「習慣化」ブログ

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習慣化コンサルタント古川が綴る「人生を変える習慣」
人生が変わった!という深い感動を共に味わう
を使命に、日々の気づきを発信しています。



習慣化コンサルタントの古川です。


今日は、ビジョナリーカンパニーという本から
ORの圧力とANDの才能というパートを紹介します。

企業経営の話ですが、個人にもそのまま応用できます。

・家庭か仕事か?
・変化か安定か?
・多忙か安らぎか?
・コントロールするか振り回されるか?
・従うか反発するか?
・YESかNOか?
・勉強するか遊ぶか?
・自由か安定か?
・優しくするか厳しくするか?
・自主性を重んじるか強制力で頑張らせるか?

というように私たちは相反する欲求を持っていますが、
どちらかを受け入れるとどちらかを捨てなければならないと
考えます。

この考え方から抜けられるととても創造的に生きられます。


ここからは、ビジョナリーカンパニーの内容を引用しながら
ご自身に当てはめてみてください。



こんな名言があります。
一流の知性とは、

「一流の知性と言えるかどうかは二つの相反する考え方を同時に受け入れながら、
 それぞれの機能を発揮させる能力があるかどうかで判断される。」

F・スコット・フィッツジェラルド


これはビジョナリーカンパニーという有名な経営書に出てくる一文です。
優れた会社というのは、2つのどちらも内包していくと語っています。


一見、二律背反に見える現象を両方受け入れる。

これを「ORの抑圧」と「ANDの才能」と読んでいます。

ORの抑圧は、逆説的な考えは簡単に受け入れず、一見矛盾する力や考え方は
同時に追求できないとする理性的な見方。

しかしこれに屈していると、ものごとはAかBのどちらかでなければならず、
AとBの両方というわけにはいかないと考える

「変化か安定のどちらかだ」
「慎重か大胆かのどちらかだ」
「低コストか、高品質かのどちらかだ」
「創造的な自主性か、徹底した管理かのどちらかだ」
「未来に投資するか、目先の利益を追求するかのどちらかだ」
「綿密な計画によって進歩するか、臨機応変に模索しながら進歩するかのどちらかだ」
「株主の富を生み出すか、社会の役に立つかのどちらかだ」
「価値観を大切にする理想主義か、利益を追求する現実主義かのどちらかだ」


一方、ANDの才能とは、様々な側面の両極にあるものを同時に追求する能力。
AかBのどちらかを選ぶのではなく、AとBの両方を手に入れる方法を見つけ出す。

ビジョナリーカンパニーの11の要素とは次のような
一見相反するものをANDで実現する能力です。

1.利益を超えた目的&現実的な利益の追求
2.揺るぎない基本理念と力強い変化&前進
3.基本理念を核とする保守主義&リスクの大きい試みへの大胆な挑戦
4.明確なビジョンと方向性&臨機応変の模索と実験
5.社運を賭けた大胆な目標&進化による進歩
6.基本理念に忠実な経営者の選択&変化を起こす経営者の選択
7.理念の管理&自主性の発揮
8.カルトに近いきわめて同質的な文化&変化し、前進し、適応する能力
9.長期的な視野に立った投資&短期的な成果の要求
10.哲学的で、先験的で、未来志向&日常業務での基本の徹底
11.基本理念に忠実な組織&環境に適応する組織


さて、個人で考えても、家庭も仕事も趣味も健康も全部うまく行っている人が
います。

一方でどれかを犠牲にしないと何かを実現できないと考えている人は、
極端にバランスが悪くなります。


2つを統合できる能力、ANDの才能を伸ばしてみましょう。